- チャートの重要性
- おすすめの無料チャート
- チャートの具体的な見方
- チャートを使う際の注意点
こんにちは!バイナリートレーダーの武田雄太です。
「バイナリーオプションのチャートって何?」
「バイナリーオプションのチャートはどれを選べば良いのだろう?」
「チャートを使って勝つためには何をしなければいけないの?」
と思うことはありませんか?
そこで、この記事ではバイナリーオプションで勝つためのチャートの使い方や選び方を解説します。
この記事を読めば、自分にあったチャートの使い方のヒントを見つけ、バイナリーオプション攻略の基礎を作ることができます。
なお、僕の執筆した「世界一わかりやすいバイナリーオプション入門書」では、初心者が必要な知識を順を追って学ぶことができますので、ぜひこの記事と併せて読んでみてください。
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バイナリーオプション攻略にはチャート分析が必須!
バイナリーオプションを攻略するためにはチャートを分析して、エントリーすることが重要となります。
なぜなら、チャートの動きには一定の法則があり、その法則をチャートの動きから読み取る必要があるからです。
なお、チャートから読み取ることは以下の通りです。
- 売り買いの集中するポイント
- 相場状況
それぞれ解説します。
チャートから読み取ること①:売り買いの集中するポイントを読み取る
バイナリーオプションは為替相場参加者が売りたい、買いたいと思える部分でエントリーすることで勝つことができます。
そのため、売り買いの集中するポイントをチャートから見つけることがチャート分析の目的の一つなのです。
イメージとしては以下のようになります。
上記の図のような相場参加者が意識するポイントは、投資家がエントリーするために待ち構えている部分です。
なぜなら、相場参加者はできるだけ利益を得たいと考えているので。できるだけ安く買いたいし高く売りたいからです。
そのため、基本的に上図の赤丸部分のような相場が反転するポイントを狙うわけです。
ただし、この反転ポイントは多くの相場参加者が「こっちにチャートが進むだろう」と考える場所でなければいけません。
多くの人が「相場がこっちに進むだろう」と考える部分は、多くの人がわかる目印があったほうがいいわけです。
この目印を見つけることがチャート分析と言うわけです。
相場参加者が意識するポイントは相場が一定方向に動き出すポイントであり、バイナリーオプションでは絶好のエントリーポイントとなります。
具体的な相場参加者が意識するポイントは「バイナリーオプションのチャートの基本的な見方」で解説していきます。
ですので、ここではチャート分析の目的の1つは反転ポイントを見つけるためと覚えておきましょう。
チャートから読み取ること②:相場状況
相場が今どのような状況かを把握することで、売り買いのポイントでのエントリー戦略が変わって来ます。
相場状況で読み取るべきことは主に「上昇トレンド」「下降トレンド」「レンジ相場」であり、以下のような相場です。
エントリーの戦略としては、相場参加者が多い方向にエントリーしたほうが優位性は高いわけですから、以下のように考えます。
相場状況 | エントリーの優位性 |
上昇トレンド | ハイエントリー |
下降トレンド | ローエントリー |
レンジ相場 | 上位足の相場状況に従う |
レンジ相場のエントリーの優位性について説明すると、チャートは今観察している時間足より大きな時間足の相場状況に従うと言う大原則があります。
例えば、今見ている時間足が5分足でしたら、1時間足の方が優位性が高くなるのです。
そのため、5分足でレンジ相場、1時間足で上昇トレンドの場合はローエントリーより、ハイエントリーが勝てる確率は大きくなります。
レンジ相場だけでなくトレンド相場においても、5分足が上昇トレンドで1時間足が下降トレンドならばローエントリーが優位になるわけです。
この判断方法は、マルチタイムフレーム分析と呼ばれる、複数の時間足を見て相場状況を判断する方法です。
この相場状況を読み取ることは「環境認識」とも呼ばれ、エントリーポイントを探す前に必ず行わなければ勝てないチャート分析の基礎です。
具体的な手順は同じように「バイナリーオプションのチャートの基本的な見方」で解説していきます。
ちなみに、バイナリーオプションのエントリーは順張りと逆張りの2種類の方法があります。
この違いがいまいち分からないと言うのならば、こちらの記事を読んでおくとさらにチャート分析の必要性がわかるはずです。
バイナリーオプションにおすすめの無料チャート分析ツール
バイナリーオプションでチャートを使ったテクニカル分析をするためには、チャート分析ツールが必要不可欠です。
チャート分析ツールとして、本サイトではMT4をおすすめします。
MT4(メタトレーダー4)はロシアのメタクオーツ社が開発したFX用チャート分析兼取引用プラットフォームです。
相場分析ツールを準備する理由、MT4をおすすめする理由は次の2つです。
- 業者のチャートでは分析できない
- MT4は多機能で拡張性が高い
以下でこの2点を解説していくので、ぜひバイナリーオプション攻略のために準備してください。
業者のチャートでは分析できない
相場分析ツールを準備する理由は、バイナリーオプション業者のチャートでは分析ができないからです。
例えば、これはバイナリーオプション業界No1のハイローオーストラリアのチャート画面ですが、非常に取引用としてはシンプルで使いやすい分類です。
しかし、チャート分析に最も必要なローソク足が表示できませんし、ラインやインジケータも一切表示できないのです。
そのため、バイナリーオプション取引では2つのチャートを使い分けなければいけないのです。
◆2つのチャートの使い分け方
- 業者のチャート→取引専用
- 相場分析ツール→分析専用
この相場分析ツールとして最もおすすめがMT4と言うことになります。
MT4は多機能で拡張性が高い
相場分析ツールとしてMT4をおすすめする理由は、多機能で拡張性が高く、自分オリジナルの分析環境を作れるからです。
以下が、国内FX業者の準備している「プラチナチャート+」と「MT4」の比較表です。
比較項目 | プラチナチャート+ | MT4 |
テクニカル指標(インジケーター) | 38種類 | 30種類 |
分割表示の可能数 | 16分割 | 無制限 |
インストールの必要性 | インストール不要(ブラウザ型) | インストールして使用 |
使用料 | 無料 | 無料 |
使える証券会社 | GMOクリック証券 | ほとんどの海外FX業者 |
インジケーターの追加 | 不可 | 制限なし |
使い方の情報 | 少ない | 多い |
一見さほど変わらないと思うでしょうが、注目すべき点が「インジケーターの追加」と「使い方の情報量」です。
MT4は投資の世界では一番使われている分析ツールです。
その理由は、カスタムインジケーターを自由に作り、インストールして使うことができる点にあります。
カスタムインジケーターとは、標準のインジケーターのほかに有志が便利だろうと思って作ったインジケーターのことを言います。
サインツールなども、このカスタムインジケーターに入ります。
MT4は開発プログラムを開放しているため、自由に自分が必要と思えるインジケーターを作ったりしてオリジナルの取引環境が作れるのです。
もちろん、インジケーターを作るのはプログラム知識が必要ですが、ネット上には多くの便利なインジケーターが無料で配布されています。
そのため、プログラムの知識が無くてもチャート分析で便利なインジケータを探すのに困らない状態になっています。
同時に、「世界中でもっとも使われている」=「使うための情報量が多い」につながります。
しかし、使い方の情報が豊富なので初心者でも困らないと言って良いでしょう。
将来的にずっと使っていけることはもちろん、「自分がチャート分析をしやすい環境を作る」「分析精度を上げる方法を考える」が重要です。
このような理由で、分析ツールは自由度、カスタマイズ性の高いMT4の使用をおすすめしているわけです。
MT4については以下の記事でさらに詳しく解説しているので、併せて読んでみてください。
バイナリーオプションのチャートを読むための手順
バイナリーオプションはチャートを読まなければ勝てませんが、残念ながらチャートを読むことは一朝一夕ではできないことなのです。
しかし、手順を踏んで取り組めば、誰でもチャートを理解しチャートが描くであろう未来を予想することは可能です。
チャートを読むための手順は以下次のようになります。
- 為替相場を学ぶ
- 自分の取引ルールを作る
- 過去チャートで検証
- リアルチャートで試してみる
- 振り返り→検証→実戦の繰り返し
時間と努力の必要な部分ですが、何十億円もの資金を運用しているプロトレーダーと同じ土俵に立つわけですから、必要な努力と言えます。
以下で上記の手順を詳しく解説するので、自分が勝てるようになるには何が必要なのかを考えながら読み進めてください。
チャートを読むための手順①:為替相場を学ぶ
チャートを読めるようになるためには、「為替相場」を学び知識を習得する必要があります。
なぜなら、チャートを読もうと思っても、知識が無くては何をどう見ればいいのかが分からないからです。
そのため、バイナリーオプションのチャートを読むために最初にすることは「為替相場を学ぶ」つまり「知識習得」です。
しかし、知識は必要と分かっていても何から始めればいいのか分からない方は多いのではないでしょうか?
もし、知識習得の方法に迷っているのでしたら、最初は「本」から基本的な知識を得ることをおすすめします。
本はネットの情報と比べると最新の知識と言う点では劣りますが、以下のようなメリットがあります。
- 本はテーマが決まっているため、得る情報に迷いが出ない
- 周囲の情報に惑わされることがなく集中して学べる
- 集約した情報や経験が安価で手に入る
ネットでの知識習得のデメリットは、あまりにも情報量が多すぎて選んで情報を収集しなければいけないことです。
そのため、情報の真偽を判断できる知識がなければ、間違った知識を覚えてしまうリスクがあるのです。
本でしたら、1つの知識を集中して迷うことなく得ることができます。
つまり、「本を使って基礎的な考え方を学ぶ」→「ネット上から最新の情報を得て知識を深めていく」が最も効率が良い学習方法と言えるでしょう。
こちらの記事でバイナリーオプションのベースとなる為替相場を学ぶ本を紹介しているので、気になる本があれば手に取って読んでみてください。
チャートを読むための手順②:自分の取引ルールを作る
取引ルールとはチャートから相場状況を判断し、エントリーポイントを見つけるまでの一連の流れの取り決めを言います。
この取引ルールは、自分専用でなければバイナリーオプションで勝ち続けることは難しいのです。
なぜなら、相場の見え方は人によって違うため、他人が勝てている取引ルールでは自分が考えているポイントとずれる可能性があるからです。
なお、自分オリジナルの取引ルールを作るコツは以下のような流れです。
◆オリジナルルールを作るコツ
- 自分がエントリーしたい相場状況をイメージする
- イメージを実現できそうな手法を探す
- 手法を自分のイメージに合わせていく
ポイントは最初にイメージをしたうえで形を作っていくことです。
「投資は自己責任」と言われます。
つまり、取引ルール作りに関しても自己の意志が大切ということです。
チャートを読むための手順③:過去チャートで検証
取引ルールの概要ができたのなら、過去チャートを使って取引ルールが有効に機能するかを検証します。
過去チャートを使う理由は、相場は過去と同じ動きをする可能性が高いため、過去チャートで有効ならば現在でも有効な可能性が高くなるためです。
過去チャートで手法や取引ルールが有効なことが分かったのなら、いよいよリアルチャートに移行します。
ちなみに、過去チャートで検証する際、エントリーポイントで色々な時間足を見てみましょう。
そうすれば、違った角度からエントリーポイントを考察できるので、チャート分析の精度が格段と上がります。
最初は難しいかもしれませんが、ぜひ挑戦してみましょう。
チャートを読むための手順④:リアルチャートで試してみる
バイナリーオプション攻略では過去チャートである程度の勝率が確認できた取引ルールをリアルチャートで試してみることが大切です。
リアルチャートで試すことで、過去チャートでは見えなかった不具合が見えてくるからです。
特に多いのが、実際に動いているチャートではエントリータイミングが考えていたのと違うなどです。
このような部分を修正し慣れていくことによって、さらに勝率を安定的にしていくわけです。
ちなみに、リアルチャートでの検証は最初はデモ取引でも良いのですが、実際に少額のお金を使ったエントリーをおすすめします。
理由はメンタルの変化を確認し、その変化に慣れるためです。
その心情の変化を取引ルールでカバーするのですが、慣れないと非常に難しい部分になってしまいます。
要は、取引ルールの検証と合わせて、本格的にお金を使って取引する前にメンタルコントロールの練習もしてしまいましょうと言うわけです。
バイナリーオプションでは、自分の心の弱い部分を取引に出さないようにするのが勝ち続けるポイントでもあります。
メンタル管理方法についてはこちらの記事でも解説しているので合わせて読み、チャートを読むための方法を身に付けていきましょう。
チャートを読むための手順⑤:振り返り→検証→実戦の繰り返し
ここまで解説したバイナリーオプションのチャートを読めるようになる手順は、繰り返すことでチャートの未来を読む精度が上がっていきます。
具体的には、「なぜ勝てた」「なぜ負けた」を振り返り、取引ルールを修正することによって予測精度を上げていく作業を行うことになります。
ポイントは負けエントリーを大事にすることです。
負けエントリーの原因を追究し、次に同じような状況で取引しなければ、必然的に負けが減る、つまり勝率が上がるとにつながります。
同時に「振り返り→検証→実戦」の期間はチャートに慣れる時間でもあります。
相場参加者の心理をチャートから読み取るには、自分も相場参加者と同じ気持ちを持てる期間が必要と言い換えても良いでしょう。
チャートに慣れる時間は人それぞれですが、諦めずに続けることが上達のコツです。
さらに、具体的な方法は僕のLINEでお話ししているので、ぜひ登録してチャート分析技術向上に役立ててください。
また、こちらの記事でもバイナリーオプションの練習法を解説しているので、併せて読んで取引ルール確立に役立てて下さい。
バイナリーオプションのチャートの基本的な見方
ここでは実際に検証や実戦でチャートの何を見ていけばよいのかを具体的に解説していきます。
チャートの基本的な見方は次に上げる3つのポイントがあります。
- チャートを見る順番
- ローソク足を重要視する
- チャート分析でのインジケーターの使い方
それぞれの詳細の内容を以下で解説していくのでチャートを使ったテクニカル分析で参考にしてみてください。
チャートを見る順番
チャート分析ではチャートを見る順番にコツがあります。
チャートを見る順番のコツは以下の2点です。
- 大きな時間足から順番に見ていく
- 全体を見てから詳細を見る
これは最初に話した「相場は大きな流れに従う」を具体的に実践する方法です。
それぞれを詳しく解説していきましょう。
大きな時間足から順番に見ていく
大きな時間足で相場の流れをつかみエントリー方向を決め、小さな時間足でエントリーポイントを見つける。
マルチタイムフレーム分析の基本的な方法です。
実際はどのようにするのかをチャートを使って解説しましょう。
◆マルチタイムフレーム分析の具体例
このチャートは1時間足です。
1時間足の青背景部分は上昇トレンドと判断できる部分ですから、バイナリーオプションでは順張りも逆張りもハイエントリーが有利と言える部分です。
次に5分足に移動し具体的なエントリーポイントを探します。
エントリーポイントは最初に話したように、売り買いの集中する相場の転換点が有効なわけです。
そうすると、この5分足では丸印が有効と思われるポイントとなります。
しかし、1時間足を見た後だとAポイントよりもBポイントの方がエントリーした方向に価格が進みやすいと分かるのではないでしょうか?
実際価格は上昇方向へ進む場合が多くなっているので、後は取引ルールにしたがってハイエントリーのみに絞ったポイントを探せば良いだけになります。
このように大きい時間足から相場状況を判断していくことで、エントリーに迷いがなくなり精度の高いエントリーにつなげることができるのです。
この具体例では1時間足と5分足で解説しましたが、間に15分足などを挟むとさらに細かい分析が可能となるので自分のルールに取り入れてみてください。
また、マルチタイムフレーム分析の基本は「大きな時間足から順番に見ていく」ですが、逆も応用としてアリな方法です。
つまり、エントリーポイントがあるけど大きな時間足の方向性はどうかなどもOKと言うことです。
大事なことは、この画像のように大きな時間足の流れの中で小さな時間足の価格が上下していると常にイメージすることです。
マルチタイムフレーム分析は慣れるまで少し大変ですが、チャートを読む精度を向上させる早道なのでぜひ実践してみましょう。
全体を見てから詳細を見る
バイナリーオプションは過去の値動きから未来を予想することで勝率の高いエントリーポイントを探し出すことが最も重要となります。
そのため、先に話したマルチタイムフレーム分析と合わせてチャートの縮尺にも気を付ける必要があるのです。
このチャートの縮尺については、実際にチャートを使って解説していきます。
バイナリーオプション取引を行っているとどうしても細かい値動きを見たいがために、このように縮尺を拡大している場合が多いのではないでしょうか。
もちろん、価格の細かい動きを見るために拡大することは正解なのですが、常に拡大している状態には問題があります。
なぜなら、この拡大した縮尺では全体の動きは分からないからです。
先ほどの拡大していたチャートを縮小表示すると、拡大で見ていた範囲は青背景部分のみとなるのです。
つまり、拡大しすぎると肝心な売り買いの集中するポイントを見つけられない可能性が出てきます。
そのため、通常はある程度縮小して観察し、エントリーポイントが近づいたら拡大して価格の動きを見るがチャート観察のコツとなるのです。
「木を見て森を見ず」とよく言われますが、環境認識とエントリーでは見るポイントが変わってくると考えてもらって良いでしょう。
ローソク足分析を重要視する
バイナリーオプションで勝つためのチャート分析のベースはローソク足の動きを読むローソク足分析となります。
なぜなら、相場参加者の心の動きつまり価格の推移はすべてローソク足に表れるからです。
そのため、ローソク足の動きを無視したエントリーポイントを探しても勝率UPには繋がらないと言えるのです。
ローソク足は主に次の3つの見方があります。
- ヒゲと実体の相対的な対比
- チャートパターン
- 大きな流れから売り買いポイントを探す
ここでは基本的な事項を中心に解説していくので、この解説をきっかけにさらに深く学んでみてください。
ヒゲと実体の相対的な対比
ローソク足はローソク足1本に多くの情報が詰まっていますが、ローソク足で見るべきポイントは「ヒゲと実体の相対的な対比」です。
「相対的な対比」とは簡単に言えば、今のローソク足と前のローソク足でヒゲや実体の大きさを比べて大きい小さいを判断すると言うことです。
まず、ローソク足で読み取れる情報は4本値と呼ばれる「高値」「安値」「始値」「終値」の4種類です。
名称 | 値の意味 |
高値(たかね) | ローソク足の形成中で最も高い価格 |
安値(やすね) | ローソク足の形成中で最も高い価格 |
始値(はじめね) | ローソク足が作られる最初の価格 |
終値(おわりね) | ローソク足が完成した時の価格 |
始値より終値が上昇していれば陽線、下降していれば陰線となるわけです。
この4本値は、表示している時間足の時間の範囲内での価格の攻防を表しています。
この画像はローソク足ができるまでの一例ですが、このように売り買いの攻防の結果をローソク足は表しているのです。
これだけでも非常に濃い情報量ですが、ここまで話してきたようにチャートを読む場合は過去を重要視します。
そのため、ローソク足についても今だけではなく「過去」と併せて読むことによって精度を格段に上げられるのです。
例えば、次のような判断方法があります。
◆相場の勢いがある
- ローソク足が相対的に大きくなってきている
- 進行方向にヒゲが少ない・短い
- 進行方向と逆のヒゲが長い
◆相場の勢いが無くなってきた
- ローソク足が相対的に小さくなってきている
- 進行方向のヒゲが長い
このように確定しているローソク足との比較が判断として大切になってくるのです。
この判断は相場全体の勢いについても役立つ方法です。
このチャートのように「ローソク足が相対的に大きい」=「相場のボラティリティが高い」=「値動きがしっかりしている」などを読み取れるわけです。
この「ローソク足を相対的に見る」はあまり語られていませんが、ローソク足の各パターンを利用するときに役立つので覚えておいてください。
チャートパターン
チャートパターンとは、ローソク足で作られるチャートの決まった形で、この形が作られると相場の今後の動きを予想できると言うものです。
チャートパターンは、相場参加者が「過去にこの形が出たら相場がこう動いたから今回も同じように動くだろう」と意識することで成り立っています。
チャートパターンは数十種類あるのですが、ここでは代表的でバイナリーオプションに役に立つ以下の3つを紹介します。
- 三山
- 三兵
- つつみ足
チャートパターンを覚えるコツは各パターンの名称では無く、「発生場所」と「形」を覚えることです。
以下の解説でも発生場所と形を紹介するので、チャートを読む大きな武器としてみてください。
◆三山
別名ヘッドアンドショルダーと言い、高値圏での三山、安値圏での逆三山は相場転換のサインとなります。
チャートパターンの特徴が、3つの山の内、真ん中の山が一番高く、両脇の山が低い形となり、丁度人の頭と肩を連想させる形となります。
バイナリーオプションでは直接のエントリーポイントとなりにくいチャートパターンですが、今後の戦略を立てるのに役立つパターンと言えます。
◆三兵
三兵は連続した陽線または陰線が続くことにより、次も同じ方向に相場が進むだろうと予想できる順張りのエントリーポイントとなります。
三兵の発生場所は以下のようになります。
名称 | パターンの形 | 発生場所 |
赤三兵 | 連続した3本の陽線 | 安値圏 |
黒三兵 | 連続した3本の陰線 | 高値圏 |
三兵は相場転換直後に発生したほうが成功率が高い傾向にあります。
そのため、三山を利用する場合は大きな流れを見てトレンドの押し目などを狙うと良いでしょう。
◆つつみ足
つつみ足は「アウトサイドバー」とも呼ばれ、ローソク足2本で構成される相場転換のサインとなります。
つつみ足の形は画像のように前のローソク足が次の反対方向のローソク足で完全につつまれている形状になります。
このことにより、例えば陰のつつみ足でしたらローソク足2本で上昇を完全に否定し、下降への転換の可能性が高いとなるのです。
つつみ足に関しても発生場所が重要となってきます。
名称 | 発生場所 | エントリー方向 |
陰のつつみ足 | 高値圏 | ローエントリー |
陽のつつみ足 | 安値圏 | ハイエントリー |
つつみ足についても上位足の方向性を気にすることがポイントです。
大きな流れから売り買いポイントを探す
ローソク足分析はここまで話した他に、大きな流れの中の売り買いのポイントを事前に予想し、戦略を立てるために使うことができます。
この売り買いのポイントの探し方で一番シンプルな方法がライントレードを使う方法です。
ライントレードは、「相場は過去と同じ動きをしやすい」に着目した分析方法と言うことができ、以下の画像のようなイメージです。
簡単に言えば、以前意識されて相場が反転したポイントは、相場参加者が目印にしやすく、次回も意識されるポイントになりやすいわけです。
このラインでの売り買いの攻防の結果は、その後の勢いの初動になる場合が多いためバイナリーオプションでもぜひ覚えてもらいたい技術と言えます。
ライントレードの使い方についてはこちらの記事で詳しく解説しているので併せて読んでみてください。
チャート分析でのインジケーターの使い方
バイナリーオプションにおいてインジケーターはローソク足の動きを見やすくするために使います。
具体的には次の2つの使い方が考えられます。
- 相場状況を見やすくする
- ローソク足の根拠を強くする
インジケーターはローソク足から得られるデータの一部を見やすくした値となります。
そのため、インジケーター単体では相場全体を考えたポイントを割り出せません。
しかし、ローソク足を補助する目的で使えば、ローソク足を見やすくし、相場分析を効率よく行うことができるのです。
ですが、元々ローソク足の補助として作られているのでローソク足を無視しては本当の性能が発揮できないのです。
以下で上記のインジケーターの使い方の一例を紹介するので参考にしてみてください。
相場状況を見やすくする
インジケーターの使い方として、ローソク足から読み通れる相場状況を見やすくする使い方があります。
相場状況を読む補助として、ここでは移動平均線を例にしてみましょう。
移動平均線はある一定期間のローソク足の値の平均値をグラフとして線で繋いだインジケーターです。
非常にシンプルながら、相場の方向性や勢いなどを教えてくれるインジケーターとなります。
上のチャートでは移動平均線が上から短期、中期、長期と並んでいることが見て取れます。
これは移動平均線の使い方の1つであるパーフェクトオーダーが形成されている状態となり一目で上昇トレンドが発生しているとわかるわけです。
このように、見た瞬間に相場状況がわかることは、短時間で様々な情報を得なければいけないバイナリーオプションでは非常にメリットとなります。
相場状況を一目見て判断できれば、後はローソク足の動きからエントリーポイントを割り出すだけですから、分析時間の短縮にもつながるわけです。
移動平均線はこの他にもローソク足と移動平均線の関係性からエントリーポイントの目安としても使うことのできる万能な指標です。
こちらの記事で移動平均線の使い方を解説しているので、自分の使い方の参考にしてみてください。
ローソク足の根拠を強くする
バイナリーオプションではエントリーするための根拠が多いほどエントリーの成功確率が高くなります。
インジケーターは、このエントリー根拠を確実なものにしてくれる効果があるのです。
例としてチャートを使って解説します。
このチャートにはRSIを挿入しています。
RSIは30%、70%を過ぎると買われすぎ売られすぎを判断してくれると共に相場の方向性や勢いも判断してくれるインジケータです。
今回RSIの根拠を活用する部分はチャートの赤枠で囲んだ赤三兵です。
ローソク足判断では相場が反転した直後の赤三兵なので次足ハイエントリーで成功する確率は高いと思われますが不安な部分もあります。
そこでRSIを確認します。
RSIは30%を下回る、つまり売られすぎから反転し直近と比べると急角度で上昇しているので上昇の勢いはあると見ることができるポイントです。
そうすると、「ローソク足の赤三兵」+「RSIからの判断」と言う根拠が2つそろうわけです。
もちろん、この他にも上位足の方向性などの判断等も必要になりますが、インジケーターで根拠を強くするイメージは分かってもらえたでしょう。
バイナリーオプションは短期的に結果が出る分、エントリーポイントは非常にシビアになります。
そのため、インジケーターを活用し、できる限り成功確率の高いポイントを見つけることは非常に有効な手段です。
ぜひ、ローソク足の補助として使うことを前提として、この使用例を参考にインジケーターの活用方法を模索してみてください。
ちなみに、今回取り上げたRSIの詳しい使い方はこちらの記事で詳しく解説しているので併せて読んでみてください。
バイナリーオプションでチャート分析する際の注意点
バイナリーオプションでチャート分析をする際に注意してもらいたい点が3つあります。
- チャートを見る時間帯を選ぶ
- スマホで分析ツールを使わない
- チャート以外の要素も徐々に取り入れていく
この3点に気を付けてもらうことによって、チャート分析精度が上がり、時間的効率も上がるのです。
以下で詳しく解説していくので、自身の効率的なスキル向上に役立ててみてください。
チャートを見る時間帯を選ぶ
チャートを見る時間を選ぶとチャート分析の効率化と精度が向上します。
なぜなら、チャートは時間帯によって全く値動きが違うからです。
つまり、値動きが違えば有効な手法も変わってくるため、せっかく作り上げた取引ルールが全く役に立たない可能性もあるのです。
そのため、毎日同じ時間にチャートを見続けることがポイントとなります。
もちろん、将来的にはいくつもの手法を持ち、オールマイティーに対応できるトレーダーを目指すことはいいことです。
ですが、最初は1つの手法を極めることが大事となります。
エントリーする時間帯に合わせた取引ルールの精度を上げることが、勝てるトレーダーへの早道と言っても良いでしょう。
時間帯によって取引の仕方を変える必要があることは、こちらの記事でも解説しているので併せて読み、自分の時間帯を見つけてみましょう。
スマホで分析ツールは使わない
バイナリーオプションはスマホでの分析では勝つことができません。
チャート分析はPCを使うべきです。
スマホでのチャート分析で勝つことのできない理由は次のようなものがあります。
- 画面が小さいために精密な分析ができない
- 複数の通貨ペアを表示できないのでチャンスを逃す
- 電波は不安定なためチャートが正確ではない
- 通話や通知でトレードが中断してしまう
ここまで話してきたように、バイナリーオプションで勝つためには精密なチャート分析が必須となります。
ですが、上記のように分析のやりにくいスマホをわざわざ選ぶ必要はないでしょう。
それよりも、隙間時間でスマホの「手軽に使える」を利用してバイナリーオプションの知識を得た方がずっと勝つために有益なはずです。
バイナリーオプションでのスマホの使い方はこちらの記事でも解説しているのでスマホの有効な使い方を考えてみてください。
https://binary-verificationlab.com/smartphone-strategy/
チャート以外の要素も徐々に取り入れていく
バナナリーオプションの戦場である為替相場は世界経済の活動の一部です。
ですので、始めはテクニカル分析を極めることが大事ですが、経済の動きにも徐々に関心を持っていくようにしましょう。
なぜなら、世界経済の動きに敏感になれば大きな相場の流れを読みやすくなり、さらに精度の高いチャート分析ができるからです。
例えば、世界経済が不安定になれば相場参加者の心理も通常と異なり、チャートの動きにも変化が表れます。
そのような時はテクニカル分析が効きにくい=バイナリーオプションでは勝ちにくい期間となってしまうのです。
最初はチャートと世界経済の関係性はつかみにくいと思います。
しかし、常にアンテナを張り、気にしていると徐々に「あ~なるほど!」と感覚的につかめてきます。
世界経済の動向などはニュースの他に「みんかぶFX」などで常に更新していますから、登録しておくのも良いでしょう。
まとめ
チャート分析はチャートを通して相場参加者の心理、つまり売り買いの集中するポイントを探し出すことが主目的です。
ただし、「相場の見え方は人それぞれ」となってしまうので自分自身のチャートの見方を見つけるための知識習得と経験を積まなければなりません。
そのため、バイナリーオプションは「簡単にすぐ」勝てる方法ではないですが、正しい知識を身に付ければ誰でも勝てるチャンスのある方法です。
ぜひ、この記事を参考にチャート分析を自分のものとし、バイナリーオプションを攻略してみましょう。
なお、さらにバイナリーオプションの知識を深めて勝てるようになりたいと考えている方は僕の執筆した「世界一わかりやすいバイナリーオプション入門書」がお役にたつかと思います。
今なら以下のボタンから無料でプレゼントしていますので、興味があればぜひ読んでみてください。