- ストキャスティクスの基本がわかる
- ストキャスティクスの攻略手法がわかる
- ストキャスティクスの注意点がわかる
今回の記事では、バイナリーオプションをやるのであれば、絶対に知っておきたいインジケーターのひとつである「ストキャスティクス」について解説していきます。
ストキャスティクスは非常に有効なインジケーターですが、見方や使い方が難しいので、苦手意識がある人も多いかもしれません。
そこで、この記事では初心者でも簡単にストキャスティクスの使い方が理解できるように丁寧に解説していきます。
また、ストキャスティクスの使い方について解説するだけでなく、実践的なストキャスティクスの攻略法も解説していきますので、バイナリーオプションの勝率を上げていきたいという方はぜひ最後まで読んでみてください。
ストキャスティクスとは?
ストキャスティクスとは、1950年代に米国のアナリスト、ジョージ・レーン氏が開発した「買われすぎ」「売られすぎ」の状態を示すオシレーター系のインジケーターです。
ストキャスティクスが80%を超えている場合は「買われすぎ」20%を超えている場合は「売られすぎ」を示します。
%K・%D・S%Dとは?(ストキャスティクスの構成)
ストキャスティクスには以下の2種類があります。
- ファストストキャスティクス:「%K」と「%D」という2本のラインで構成
- スローストキャスティクス:「%D」と「S%D(スロー%D)」という2本のラインで構成
%D:%Kを平均して算出した数値をラインにしている
S%D:%Dを平均して算出した数値をラインにしている
このようにストキャスティクスには、
- %K
- %D
- S%D
という3つのラインがあり、それぞれを組み合わせたものを、
- ファストストキャスティクス
- スローストキャスティクス
と呼ぶというわけですね。
ファストストキャスティクス:%Kと%Dを組み合わせる
スローストキャスティクス:%DとS%Dを組み合わせる
ファストストキャスティクスとスローストキャスティクスはどちらを使う?
ファストストキャスティクスは、値動きに対する反応が早すぎるため、信頼性に欠けてしまいます。
なので、一般的には、ストキャスティクスを使う際はスローストキャスティクスを利用するようにしてください。
【補足】ストキャスティクスの計算式
インジケーターの計算式を理解することで、インジケーターがどのような相場で強く、どのような相場で弱いかということが理解できるようになりますので、ぜひ覚えておきましょう。
◇ストキャスティクスの計算式
%K =(直近の終値 – ローソク足X本分の最安値)÷(ローソク足X本分の最高値-ローソク足X本分の最安値)
%D =%Kのローソク足Y本分の平均値
S%D = %Dのローソク足Z本分の平均値
設定項目(パラメーター)は3つで、よく(X、Y、Z)と表現され、一般的には(X=5,Y=3,Z=3)や(X=9,Y=3,Z=3)を使うことが多いです。
MT4でのストキャスティクス設定方法
まずは、MT4で「挿入」→「インディケータ」→「オシレーター」→「Stochastic Oscillator」を選択してください。
MT4はインジケーターを挿入する以外にも様々な機能が搭載されています。
もし、MT4の使い方をマスター出来ていないという方は以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
ファストストキャスティクスを表示するには?
ファストストキャスティクスを利用する場合は、次の設定画面で「スローイング」を1に設定してください。
MT4の設定画面のスローイング=S%Dのことです。
スローストキャスティクスを表示するには?
スローストキャスティクスを利用する場合は、次の設定画面で「スローイング」を2以上に設定してください。
おすすめのストキャスティクスの設定
おすすめのストキャスティクスの設定は以下の通りです。
◇おすすめのストキャスティクスの設定
%K=5、%D=3、S%D=3
当記事で解説する攻略手法も全て上記の設定でおこないますので、覚えておいてください。
ストキャスティクスの基本的な使い方
ストキャスティクスは先ほどお話ししたとおり、相場が「買われすぎ」「売られすぎ」なのかを判断するインジケーターであるため、相場の反転を見極める逆張り手法に使われることが多いです。
基本的なエントリーのタイミングは以下の通りになります。
◇基本的なエントリーのタイミング
【Highエントリー】
%D・S%D共に20%以下の時に、%DがS%Dを下から上抜いた時(ゴールデンクロス)
【Lowエントリー】
%D・S%D共に80%以上の時に、%DがS%Dを上から下抜いた時(デッドクロス)
ストキャスティクスの最も基本的な使い方は、上記のように%D・S%D同士がゴールデンクロス、デッドクロスした時に逆張りエントリーをするというものです。
【応用編】勝率を上げるためのストキャスティクス攻略手法2選
先ほどお話ししたストキャスティクスの使い方はあくまで「基本」の使い方です。
基本だけで勝てるほどバイナリーオプションは甘くありません。
そこで、次にストキャスティクスを利用した応用的な攻略法を2つ皆さんにお話ししたいと思います。
- ストキャスティクスとボリンジャーバンド・RSIを組み合わせる
- ライントレード(レジスタンスライン・サポートライン)を利用する
ストキャスティクスとボリンジャーバンド・RSIを組み合わせる
ひとつめの攻略手法は、ストキャスティクスに対して「ボリンジャーバンド」と「RSI」を組み合わせるというものです。
基本的にバイナリーオプションでは、エントリーをするうえで根拠を重ねれば重ねるほど勝ちやすくなります。
そのため、同じく逆張りで利用されるインジケーターである「ボリンジャーバンド」と「RSI」を重ねることで、より根拠を重ねてエントリーをすることができ、勝率を上げることができるというわけです。
具体的な各インジケーターの設定は以下になります。
◇各インジケーターの設定
ストキャスティクス:%D(3)、S%D(5)
ボリンジャーバンド:2σバンド(期間20)
RSI:期間7
RSIの期間設定が7というと短すぎると思う方がいらっしゃるかもしれませんが、スローストキャスティクスには反応が遅れるという欠点があるので、RSIの期間を短くすることで補うことができるというわけです。
また、エントリー条件は以下の通りです。
◇エントリー条件
①%D・S%Dが80%以上%DがS%Dを上から下抜いたとき
②%D・S%Dが20%以下%DがS%Dを下から上抜いたとき
③RSIが70%、30%+ボリンジャーバンド2σタッチ
※これら全ての条件が整ったらエントリーをおこないます。
ストキャスティクスだけでは、ダマシにあって負けていた場所もRSIとボリンジャーバンドを重ねることにより安定して勝つことができています。
ライントレード(レジスタンスライン・サポートライン)を利用する
次がライントレードとストキャスティクスを組み合わせた攻略手法です。
ストキャスティクスはレンジ相場と非常に相性が良いインジケーターなので、ライントレードの基本的な考え方である「レジスタンスライン・サポートライン」と組み合わせると非常に勝ちやすくなるんです。
エントリー条件は以下の通りになります。
◇エントリー条件
①%D・S%Dが80%以上%DがS%Dを上から下抜いた+レジスタンスラインにタッチ
②%D・S%Dが20%以下%DがS%Dを下から上抜いた+サポートラインにタッチ
今回の手法に限らず、バイナリーオプションで勝つためにはラインの引き方を覚えるのは必須です。
ぜひラインについて学んでおくことをおすすめします。
【番外編】ダイバージェンス(逆行現象)を利用する
ここまでお話しした二つの手法の他にストキャスティクスではダイバージェンス(逆行現象)を利用してエントリーをおこなう方法も存在します。
通常、価格が上がればストキャスティクスの値も上がり、価格が下がればストキャスティクスの値も下がるといったように価格とストキャスティクスの動きが連動するのが普通です。
しかし、稀に価格が上昇しているもののストキャスティクスの値が下がっている、価格が下落しているにもかかわらずストキャスティクスの値が上がっているような状態が起きることがあります。
このように価格とストキャスティクス(インジケーター)の値動きが連動していないことをダイバージェンスと呼びます。
以下のチャートは実際にストキャスティクスでダイバージェンス)が発生した時のチャートです。
価格が上昇しているにも関わらず、ストキャスティクスが下落しており、その後価格が下落しています。
この場合、反発を予測してLOWエントリーをするという手法をとることができるんです。
初心者のうちはなかなかダイバージェンスをチャート上で見つけるのは難しいと思いますが、慣れてきたらぜひ試してみてください。
ストキャスティクスを使う際の注意点
非常に強力なインジケーターであるストキャスティクスですが、使用する際の注意点がありますので解説しておきます。
ストキャスティクスを使う際の注意点は以下の2つです。
- 単体での使用はせず組み合わせて使う
- 順張りではなく逆張りで使う
単体での使用はせず他のインジケーターと組み合わせて使う
先ほどもお話ししたように、スローストキャスティクスは、実際の値動きに対して反応が遅れることが少なくありません。
例えば、ストキャスティクスは買われすぎを示していたとしても、すでにチャート上では反発が終わっているということもありえるんです。
このような状態のことをバイナリーオプションでは「ダマシ」と言います。
ストキャスティクスを単体で利用している方は「ダマシ」に苦戦しているパターンが非常に多いです。
そこでダマシを避けるためにも、単体での使用は避けて必ず他のインジケーターと組み合わせるようにしましょう。
順張りではなく逆張りで使う
ストキャスティクスはレンジ相場でこそ機能するインジケーターであり、トレンド相場ではうまく機能しないため、順張りでのエントリーはおすすめできません。
その理由は、以下の計算式を見れば明らかです。
◇ストキャスティクスの計算式
%K=(終値-期間中の最安値)÷(期間中の最高値-期間中の最安値)
ストキャスティクスの計算式を見ると「現在の価格が過去の値動きに対してどの位置にいるか」ということを示していることがわかります。
つまり、上昇トレンドのであれば、価格は上昇に合わせて、ストキャスティクスも上昇を続けてしまうということです。
そのため、トレンド相場では根拠が弱くなってしまいますので、順張りでの使用は極力避けるようにしましょう。
まとめ
今回はバイナリーオプションで必須のインジケーターであるストキャスティクスについて解説しました。
ストキャスティクスを利用するうえで覚えておいて欲しいのは以下の3つのポイントです。
- スローストキャスティクスを使う
- 単体では利用せず、他のインジケーターと組み合わせる
- 逆張りで利用する(トレンド相場やレンジ相場で利用しない)
ストキャスティクスと言われるとRSIやボリンジャーバンドなどに比べると難しく感じてしまい、敬遠する人も多いですが、しっかり学べば強力な武器になってくれます。
基本的にバイナリーオプションでは、インジケーターはもちろん様々な知識を学び、根拠を重ねていくのが勝つための一番の近道だと言えます。
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