- MACDとは何かがわかる
- MACDの使い方がわかる
- MACDを使った手法が学べる
バイナリートレーダーの武田雄太です。
今回はバイナリーオプションでよく利用されるインジケーター「MACD」について詳しく解説します。
この記事ではMACDの基本から応用的な手法までを解説しますので、読み終わった頃にはMACDを使いこなせるようになるはずです。
なお、今なら僕が執筆した「世界一わかりやすいバイナリーオプション入門書」を無料プレゼントしていますので、この記事の理解を深めるためにも併せて読むことをおすすめします。
バイナリーオプションで使えるMACDとは？
MACDはオシレーター系インジケーターの一種で、相場の過熱感（売られすぎているか買われすぎているか）を確認することができるインジケーターです。
一方でトレンド系インジケーターとしての側面を併せ持っており、相場の方向感を見ることもできます。
つまり、MACDを使うだけで相場の過熱感から相場の方向性までを見ることができますし、非常に精度も高いので多くのトレーダーに愛用されています。
MACDは「Moving Average Convergence/Divergence Trading Method」の略で「Moving Average（移動平均線）」を応用したインジケーターです。
異なる2つのインジケーターを利用していて、買いと売りのタイミングを判断できるようになっています。
ちなみに利用している移動平均線はEMA(指数平滑移動平均線)でよく利用される「SMA（単純移動平均線）」よりも直近の値動きを重視しており、トレンドの転換をいち早く察知することができます。
MACDの計算式
インジケーターを使ううえで「インジケーターが何を示しているか？」ということを知るためには計算式を知っておくことが重要です。
MACDの計算式は以下の通りになります。
MACD線=12日EMA-26日EMA
※短期・長期のEMAの乖離幅をヒストグラム化
シグナル線=MACDの9日EMA
計算式自体を覚えておく必要はありませんが、上述したようにMACDがEMAを使って直近の相場を分析し、転換点を探ることができるようになっているという点を覚えておきましょう。
MACDの構成
MACDは「MACD線（ヒストグラム）」と「シグナル線」の2つの線で構成されているインジケーターです。
MACDはこの2つの線の位置関係によって相場の転換点を探っていくことになります。
バイナリーオプションにおけるMACDの使い方
それでは次にバイナリーオプションにおけるMACDの基本的な使い方を解説していきます。
MACDとゼロラインで相場の向かう方向を判断し順張りの根拠とする
MACDで意識してもらいたいのが「ゼロラインより上か下か」ということです。
ゼロラインより上：上昇傾向（上昇トレンド）
ゼロラインより下：下落傾向（下落トレンド）
上の画像を見るとゼロラインよりMACDが上にあるときは相場が上昇傾向になっていて、下にあるときは下落傾向になっていることが分かりますよね。
つまり、MACDを見るだけで今の相場状況が一目でわかるというわけです。
また、さらにMACDがゼロラインを抜けてくるタイミングは「相場の転換点」になります。
例えば、上昇トレンドだった相場が下落トレンドに切り替わるポイントなど相場の流れが変わるタイミングのこと。
上記の画像では、下落傾向にあった相場がゾロラインを抜けてくることで、上昇トレンドの相場へと転換しています。
さらにMACD線とシグナル線の向きは相場の方向性を示すのでゼロラインを超えたことを確認して相場の転換点と判断できた場合にその後MACDの向きに合わせて順張りでエントリーをしていくという戦略がおすすめです。
例えば上記の画像の場合だとゼロラインを超えた時点でシグナル線とMACD線が上昇方向を向いているのでトレンド転換＋ここから上昇傾向に向かうと判断して順張りエントリーを仕掛けていきます。
このようにゼロラインとMACDの向きを意識すれば、それだけで相場の方向性が分かり有利にトレードを進めることができるんです。
MACDのゴールデンクロス ・デッドクロスを逆張りの根拠とする
MACDを使えば順張りだけでなく逆張りをおこなうこともできます。
そこで役に立つのが「ゴールデンクロス ・デッドクロス」です。
ゴールデンクロス ：MACD線がシグナル線を下から上へクロス
デッドクロス ：MACD線がシグナル線を上から下へクロス
ゴールデンクロス・デッドクロスが発生したタイミングで逆張りエントリーを仕掛けることができます。
ゴールデンクロス発生：Highエントリー
デッドクロス発生：Lowエントリー
また、特に意識して欲しいのが、ゴールデンクロス ・デッドクロスをしたタイミングとゼロラインの位置関係です。
以下のタイミングでゴールデンクロス・デッドクロスが発生した場合はより根拠が強くなります。
ゴールデンクロス：ゼロラインより下で発生
デッドクロス：ゼロラインより上で発生
そもそも「ゼロラインを超えた」というのも相場の転換点を示しているのですが、こちらは大局的に相場の状況が変わるという意味合いが強く、ピンポイントでそのタイミングでエントリーをすれば勝てるというものではありません。
一方でゴールデンクロス ・デッドクロスは、今後トレンド転換に入っていくというゼロラインより少し前のポイントを狙うことができるので、逆張りでピンポイントにエントリーできるタイミングになります。
MACDのゴールデンクロス・デッドクロスは、ピンポイントに反発するポイントを狙っていけるという特性上、バイナリーオプションとの相性が非常に良いので多くのトレーダーに愛用されています。
MACDのダイバージェンスを見つけて逆張りの準備をする
ダイバージェンスとは、ローソク足の動きとオシレーター系インジケーターの動きが逆行していることを指します。
上の画像であればローソク足が上昇トレンドを継続している一方で、MACDが下落傾向に向かっているということです。
ダイバージェンスが発生している場合、時間の経過に伴いローソク足の動きがMACDに引っ張られてくる傾向があります。
つまり、トレンドが天底に達してトレンドが終了する可能性が高いということです。
ダイバージェンスが発生した場合、今まで順張りでエントリーをしていたとしても勝てなくなる可能性が高いため、目線を逆張り（逆方向への順張り）へと切り替えていく必要があります。
バイナリーオプションでMACDを使う場合の注意点
MACDを使ううえで注意して欲しいことを解説します。
MACDはレンジ相場ではうまく機能しない
MACDはオシレーター系のインジケーターでありますが、小さな値動きのレンジ相場ではうまく機能しません。
小さな値動きのレンジ相場の場合はゼロライン付近を移動してしまい、はっきりとした売買サインが出ないんです。
そのため、レンジ相場でMACDを使いたい場合は以下のポイントを意識してください。
- 大きく動いているレンジ相場を狙う
- レンジ相場に強いインジケーターを組み合わせる
以下のように大きく値動きしながら一定の価格帯で推移しているレンジ相場であればMACDが綺麗に売買サインを出してくれて騙しにも遭いにくくなるので意識してチャートを見るようにしましょう。
なお、チャートの正しい見方については以下の記事で詳しく解説していますので、併せて学んでおいてください。
MACDは複数のインジケーターと組み合わせる
先ほど解説したようにMACDをレンジ相場で利用する際にはレンジ相場に強いインジケーターと組み合わせるのがおすすめです。
特に僕がおすすめしているのが以下の2つになります。
- RSI
- ストキャスティクス
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RSI
RSIは相場の過熱感を示すオシレーター系インジケーターで相場が反発するタイミングを確認することができます。
RSIは0%〜100%の範囲で値動きを示すインジケーターなので、目安として「30%を超えたら売られすぎ」「70%を超えたら買われすぎ」と判断することが多いです。
70%を超えた：Lowエントリー
30%を超えた：Highエントリー
つまり、RSIが反発をしているタイミングでMACDがゴールデンクロス・デッドクロスなど反発を示していた場合は非常に根拠が高いということです。
レンジ相場の逆張りで非常に強力な根拠となるインジケーターですので、MACDを補助するインジケーターとしては最適だと言えるでしょう。
なお、RSIについて詳しく知りたいという方は以下の記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
ストキャスティクス
ストキャスティクスもRSI同様に相場の過熱感を示すインジケーターですが、2本のラインを使っている特性上、MACDと同じくゴールデンクロス・デッドクロスを確認することができます。
ストキャスティクスはレンジ相場に強いインジケーターでゴールデンクロス・デッドクロスが発生したタイミングは価格が反発するポイントだと判断することができます。
【Highエントリー】
％D・S％D共に20％以下の時に、％DがS％Dを下から上抜いた時（ゴールデンクロス）
【Lowエントリー】
%D・S％D共に80％以上の時に、％DがS％Dを上から下抜いた時（デッドクロス）
※%D：緑色の線・S％D：赤色の線
つまり、MACDのゴールデンクロス・デッドクロスのタイミングとストキャスティクスのゴールデンクロス・デッドクロスが重なったタイミングであればより根拠を高めてエントリーができるというわけです。
なお、ストキャスティクスについて詳しく知りたいという方は以下の記事で詳しく解説していますのでぜひ併せて読んでみてください。
【応用編】RSIとMACDを組み合わせたバイナリーオプション攻略法
先ほど紹介した相性の良いインジケーターの1つである「RSI」をMACDと組み合わせた手法を解説します。
取引条件は以下の通りです。
◇取引条件
- エントリースタイル：逆張り
- 使用するインジケーター：MACD、RSI
次にMACDとRSIの設定値を見ていきましょう。
◇インジケーターの設定
RSI
期間：14
※その他はデフォルト
MACD
短期EMA：12
長期EMA：26
シグナル：9
※その他はデフォルト
手法のやり方ですが、HighエントリーとLowエントリーで分けて解説します。
◇Highエントリーのやり方
①RSIが30%になったことを確認
②MACDがシグナルを下から上に抜いたらHigh（30%）
③上記の条件が揃い陽線が2本続いたらエントリー
◇Lowエントリーのやり方
①RSIが70%になったことを確認
②MACDがシグナルを上から下に抜いたらLow（70%）
③上記の条件が揃い陰線が2本続いたらエントリー
RSIで反発しそうかどうかを判断してMACDのゴールデンクロス・デッドクロスでエントリーポイントを絞っています。
さらにローソク足が連続するタイミングを待って価格が確実に反発していることを確認してからエントリーをおこなうので騙しに遭いにくい手法です。
バイナリーオプションで使えるMACDのMT4設定方法
ここまでの解説を読んで実際にMACDを使ってエントリーをしてみたいと思った方のためにMT4を使ったMACDの設定方法とおすすめの数値を解説します。
なお、MT4をまだ利用していないという人はバイナリーオプションで勝つために必ず必須となるツールですので以下の記事を参考にダウンロードしておいてください。（利用は無料です。）
MACDの設定方法は以下の通りです。
-
STEP1インジケーターの挿入
「挿入」→「インディケータ」→「オシレーター」→「MACD」をクリック。
-
STEP2パラメーター入力
パラメーターを入力します。
最後にOKを押せばMACDを挿入することができます。
※MACDは短期EMA：12 長期EMA：26 シグナル：9のデフォルトで利用することが多いです。
まとめ
今回はバイナリーオプションと非常に相性の良いインジケーター「MACD」について解説しました。
MACDを使えば、相場の流れの確認から、実際に順張り・逆張りのエントリーポイントを確認することができるので非常にトレードの幅が広がります。
これほど万能なインジケーターはないので、バイナリーオプションで勝っていくためにぜひトレードに取り入れてみてください。
なお、MACDを使いこなすためにはこの記事で解説してきたように「正しくチャートを見て相場状況を把握する」ことが必要不可欠です。
僕の執筆した「世界一わかりやすいバイナリーオプション入門書」であれば、バイナリーオプションを始めたばかりの初心者の方にとって必ず知っておきたい情報が詰まっているので、ぜひこの記事と併せて読んでみてください。
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