- レンジ相場とは何かわかる
- レンジ相場で逆張り・順張りのどちらを使うべきかわかる
- レンジ相場における手法がわかる
バイナリートレーダーの武田雄太です。
バイナリーオプションにおいてレンジ相場の理解は非常に重要です。
価格が一定の範囲内で上下に動く相場状況を指すレンジ相場は、全相場の7割を占めており、レンジ相場で勝てなければ稼ぐことは難しいでしょう。
今回の記事では、バイナリーオプションでの取引において、どのようにレンジ相場を活用するか、具体的な手法やポイントからトレードの戦略までを解説します。
レンジ相場の意味やトレード戦略の具体的な手法について理解について知りたい方は、ぜひ最後まで読んで学んでください。
なお、今なら僕が執筆した「世界一わかりやすいバイナリーオプション入門書」を無料プレゼントしていますので、この記事の理解を深めるためにも併せて読むことをおすすめします。
バイナリーオプションのレンジ相場とは?
レンジ相場は、相場が一定の範囲内で上下に動く状態を指します。
相場が上限と下限の間で振動するため、価格の変動が比較的予測しやすくなります。
初心者にとっては、相場の急激な変動に比べて取引しやすい状況と言えるでしょう。
バイナリーオプションにおけるレンジ相場の見極め方
ここまででレンジ相場について大枠を理解できたと思います。
次に当項目では、レンジ相場を見極めるための具体的な方法について解説します。
レンジ相場の見極め方①:サポートラインとレジスタンスライン
レンジ相場の見極めにおいて最も重要なのはレジスタンスライン・サポートラインです。
それぞれチャートの高値に引く水平線のラインのことを「レジスタンスライン(上値抵抗線)」安値に引くラインのことを「サポートライン(下値抵抗線)」と呼びます。
一般的にレジスタンスライン・サポートラインはそれぞれ高値と安値を2点以上結んで引くポイントを判断します。
上記の画像でも2点を結んでラインを引いています。
レンジ相場ではこのレジスタンスラインとサポートラインを利用して高値と安値を判断して相場状況を見極めていきます。
また、レジスタンスラインとサポートラインを抜けた場合に過去に
レジスタンスラインで機能していたライン:サポートラインへ転換
サポートラインで機能していたライン:レジスタンスラインへ転換
ことが起こります。
このような現象のことを「レジサポ転換」と呼ぶんです。
一度意識されていたポイントはその後も意識される可能性があるというわけです。
そのため、何度も反発していた重要なポイントに引いたラインは、その後抜けたとしても消さずに残しておきましょう。
レジサポ転換により、再度意識される可能性があります。
以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
レンジ相場の見極め方②:MTF分析
複数の時間足を見ることで、相場の傾向をより正確に掴むことができます。
そこで役立つのが「MTF分析」です。
MTF分析とは複数の時間足を用いて相場を分析する手法です。
MT4ではローソク足1本あたりの時間軸を変更することができ、「時間足」と呼びます。
◆時間足の考え方
ローソク足1本あたりで何分間(何時間)の値動きを表現しているかを示す。
ローソク足1本が5分:5分足
ローソク足1本が1時間:1時間足
時間足が長くなればなるほど相場の全体像を見ることが出来ます。
例えば、短期足で見ていたチャートが下落トレンドを示していた場合に長期足で見た場合は実は上昇トレンドだったということが起こりうるからです。
つまり、レンジ相場に当てはめていくと、レンジ相場だと思っていた相場の流れが実は強力なトレンド相場だったということになるというわけです。
MTF分析は相場状況を見極めるために必須のテクニックですのでぜひ参考にしてください。
詳しくは以下の記事で解説しています。
バイナリーオプションでレンジ相場を攻略するために役立つインジケーター
レンジ相場の見極めに役立つ代表的なインジケーターを紹介します。
レンジ相場で取引をしたい場合は以下のインジケーターを活用しましょう。
移動平均線
ボリンジャーバンド
RSI
レンジ相場で使えるインジケーター①:移動平均線
移動平均線とは、設定した期間の終値の平均値を1本の線で繋ぎ合わせて表示するインジケーターです。
移動平均線を活用することでレンジ相場を見極めることができます。
なぜなら移動平均線を使えば相場の勢いを見極めることができるからです。
移動平均線の角度が急:勢いがある
移動平均線の角度が緩やか:勢いがない
例えば逆張りをする際に相場に勢いがある状況では勝つのは難しくなります。
一方で相場に勢いがなければ反発しやすく勝ちやすくなるので、移動平均線を用いて相場の勢いを判断したうえでエントリーをするのは非常に重要なことなんです。
レンジ相場を見極めるためにも移動平均線の使い方は以下の記事で学んでおきましょう。
レンジ相場で使えるインジケーター②:ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドとは移動平均線の上下に価格の値動きを予測する「バンド」が入ったインジケーターです。
中央のラインは移動平均線です。
移動平均線から近い順に±2σ・±3σとバンドが入ります。
ボリンジャーバンドにはスクイーズとエクスパンションという動きがあり、このスクイーズとエクスパンションを利用することでレンジ相場を見極めることができます。
スクイーズ:バンドが収縮する動き
エクスパンション:バンドが拡大する動き
スクイーズとエクスパンションが発生している場合、基本的には下記のような相場状況であると判断することができます。
スクイーズ:レンジ相場
エクスパンション:トレンド相場
ボリンジャーバンドについては以下の記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。
レンジ相場で使えるインジケーター③:RSI
RSI(Relative Strength Index)は、相対力指数と呼ばれ、買われすぎ・売られすぎの状態を示す指標です。
簡単にいうと今の相場が買われすぎているのか、売られすぎているのかを示すインジケーターです。
RSIは0%〜100%の範囲で値動きを示すインジケーターなので、目安として「30%を超えたら売られすぎ」「70%を超えたら買われすぎ」と判断することが多いです。
そのため逆張りにおいて利用する際は以下のように利用します。
70%を超えた:Lowエントリー
30%を超えた:Highエントリー
これはあくまで基本的な使い方になるので、これだけを根拠にエントリーすべきではありませんが、根拠の1つとして覚えておきましょう。
バイナリーオプションのレンジ相場を逆張り手法で攻略する
レンジ相場について分かったところで、次は実際の手法について解説します。
レンジ相場では基本的に逆張り手法非常に有効なので、まずは逆張り手法について解説します。
そもそも逆張り手法とは?
逆張り手法とは、相場の反発を狙ったトレード手法です。
価格が上昇している:そろそろ下落すると予想してLow
価格が下落している:そろそろ上昇すると予想してHigh
下記の画像の場合であれば、価格が下落している局面ではあるもののすでに売られすぎているため価格が反発すると判断してHighエントリーをおこないます。
レンジ相場では一定の値幅内で行ったり来たりを繰り返すという特性上、高値と安値に達したら価格が反発すると考えることができます。
そのため、反発するタイミングとして非常に分かりやすく逆張りと相性が良いんです。
そのため、まずは逆張りを使ってトレードをしていきましょう。
初心者でも実践可能なレンジ相場逆張りトレード手法
今回は当記事でも紹介したRSIとボリンジャーバンドを組み合わせた手法を紹介します。
取引条件は以下の通りです。
◇取引条件
- エントリースタイル:逆張り
- 使用するインジケーター:ボリンジャーバンド、RSI
次にエンベロープとRSIの設定値を見ていきましょう。
◇インジケーターの設定
RSI
期間:7
※その他はデフォルト
ボリンジャーバンド
期間:20
※その他はデフォルト
手法のやり方ですが、HighエントリーとLowエントリーで分けて解説します。
◇Highエントリーのやり方
①東京時間を狙う(レンジ相場になりやすくするため)
②RSIが30%を超えた
③ボリンジャーバンドが2σタッチ
※ローソク足の実体が2σを超えた場合は3σタッチまでエントリーしない
◇Lowエントリーのやり方
①東京時間を狙う(レンジ相場になりやすくするため)
②RSIが70%を超えた
③ボリンジャーバンドが2σタッチ
※ローソク足の実体が2σを超えた場合は3σタッチまでエントリーしない
東京時間というレンジ相場になりやすい時間帯に絞ってエントリーをすることで相場状況を勝ちやすくエントリーしています。
また騙しを避けるためにローソク足の実体が2σを超えるほどの勢いを持っている場合はエントリーを避けている手法です。
鉄板のRSI+ボリンジャーバンドの手法だったとしてもこのように根拠を加えるだけで勝ちやすくなりますのでぜひやってみてください。
なお、東京時間などの時間帯を意識していないという方は以下の記事で時間帯意識の重要性を学んでおきましょう。
https://binary-verificationlab.com/world-time/
バイナリーオプションのレンジ相場を順張り手法で攻略する
レンジ相場と言えば逆張りの印象が強いですが、順張りをおこなうことも可能です。
次にレンジ相場における順張りについて解説していきます。
そもそも順張り手法とは?
順張り手法とは、相場の流れに沿ったトレード手法です。
価格が上昇している:さらに上昇すると予想してHigh
価格が下落している:さらに下落すると予想してLow
下記の画像の場合であれば価格が上昇している局面であり、さらに価格が上昇方向に伸びていくと判断してエントリーをおこないます。
順張りは相場の方向性が明確に定まっている場合に効果を発揮するトレードスタイルだと言えます。
この解説だけを聞くと順張りはレンジ相場に適していないように感じるかもしれませんが、実際にはそうではありません。
レンジ相場の中でも順張りで狙えるタイミングがあります。
上記の図のようにトレンド相場の最中で一時的にレンジ相場に突入するといったことはよくありますが、このような場合にはレンジ相場内のエントリーであってもトレンド相場の流れに沿ったエントリーとすることでより根拠が重なったものになるでしょう。
またレンジ相場の高値・安値ではなく反発を確認してから方向を合わせてエントリーをするという方法も取ることができるので、この場合も順張りだといえるでしょう。
このようにレンジ相場でも順張りを利用して取引をすることができます。
初心者でも実践可能なレンジ相場順張りトレード手法
実際にレンジ相場で使える攻略手法を紹介します。
取引条件は以下の通りです。
◇取引条件
- エントリースタイル:順張り
- 使用するインジケーター:ボリンジャーバンド・MACD
次にボリンジャーバンドとMACDの設定値を見ていきましょう。
◇インジケーターの設定
ボリンジャーバンド
期間:20
※その他はデフォルト
MACD
短期EMA:12
長期EMA:26
シグナル:9
※その他はデフォルト
手法のやり方ですが、HighエントリーとLowエントリーで分けて解説します。
◇Highエントリーのやり方
①エクスパンションを確認
②MACDがゴールデンクロス
→エントリー
◇Lowエントリーのやり方
①エクスパンションを確認
②MACDがデッドクロス
→エントリー
MACDとボリンジャーバンドを使ってバンドウォークが終わったタイミングを狙っていく手法です。
反発したことを確認したうえでエントリーをすることで、スクイーズ(レンジ)に入ってからエントリーができます。
このように反発を確認してからエントリーをすることで順張りをおこなうことができます。
反発のタイミングで逆張りをおこない、その反発後に順張りでエントリーをおこなうことができれば1つのレンジ相場で非常に多くのエントリーチャンスを手に入れることができるので、レンジ相場=逆張りではなく柔軟に考えていきましょう。
なお、この手法で利用したMACDについては以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ
当記事ではバイナリーオプションにけるレンジ相場について詳しく解説しました。
バイナリーオプションの世界で稼ぎ続けるためには全相場の7割を占めるレンジ相場で勝つ必要があります。
当記事で解説した内容を踏まえてレンジ相場で安定した取引をおこなってください。
なお、よりレンジ相場を含めた相場の知識を学びたいという方は、今なら僕が執筆した「世界一わかりやすいバイナリーオプション入門書」を無料プレゼントしていますので、この記事の理解を深めるためにも併せて読むことをおすすめします。