- モンテカルロ法のやり方がわかる
- モンテカルロ法のメリット・デメリットがわかる
- モンテカルロ法をやるべきかわかる
こんにちは!バイナリートレーダーの武田雄太です。
皆さんはバイナリーオプションの世界で人気のある「マーチンゲール法(通称マーチン)」が元々カジノの賭け方であることをご存知ですか?
当然カジノの世界にはマーチン以外にも様々な賭け方があり、その中でもバイナリーオプションに利用できると最近利用者が増えているのが「モンテカルロ法」です。
今回はそんなモンテカルロ法について「そもそもモンテカルロ法とは?」という基本的な解説から「モンテカルロ法を利用すべきか」という踏み込んだ部分まで解説していきます。
モンテカルロ法に興味があるという方はぜひ参考にしてください。
なお、当記事の理解度を上げるために僕が執筆した「世界一わかりやすいバイナリーオプション入門書」も合わせて読むことをおすすめしています。(今なら下のボタンから無料でプレゼントしています。)
モンテカルロ法とは?
モンテカルロ法とはカジノで利用される賭け方で、カジノの世界では「モンテカルロ法を最後まで継続できれば必ず利益が出る」と言われる賭け方です。
スタニスワフ・ウラムにより考案されジョン・フォン・ノイマンにより命名された賭け方。
カジノが有名な国家であるモナコ公国の4つの地区(カルティ)のうちの1つ「モンテカルロ」から名付けられています。
モンテカルロ法はカジノの中では配当が3倍のゲームで利用される手法で、乱数を利用することで数値の計算をおこないます。
ちなみに、バイナリーオプションでは配当が3倍(ペイアウト率3.00倍)が存在しないので、少しカスタマイズして取り組む必要があるので注意が必要です。
実際にバイナリーオプションで利用する場合のやり方を以下で確認していきましょう。
なお、当記事の解説は「ハイローオーストラリア」を利用することを前提として進めていきます。
モンテカルロ法をバイナリーオプションでやる方法
モンテカルロ法は以下の3ステップでおこないます。
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STEP1メモに123と数字を記入する
まずはメモを用意して「123」と数字を記載してください。
最初は123からスタートするようにしてください。
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STEP2123の両端を足した数字を掛け金とする
次に123の両端を足した数字、つまり4を掛け金とする。(今回の例では4,000円とします。)
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STEP3勝った場合
勝った場合は両端の数字を減らします。(123の場合は2だけ残る)
この時に数字が1つだけになれば、モンテカルロ法は終了です。
必ず利益が出ているという仕組みになります。
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STEP3-2負けた場合
負けた場合は負けた額の数字を増やします。(今回の場合は4,000円負けになるので4を付け足します。)
この場合は両端を足して1+4になるので、次の掛け金は5,000円になります。
さらに負けた場合は5を付け足して、次は1+5で6,000円で取引をおこないます。
実際にシミュレーションしてみましょう。
モンテカルロ法をやった場合のシミュレーション
ペイアウト率はわかりやすいように2.00倍にして計算していきます。
◇条件
123スタート
掛け金は4,000円
メモ欄の数字 | 掛け金 | 勝敗の結果 | 損益 |
123 | 4,000円 | 負け | -4,000円 |
1234 | 5,000円 | 負け | -9,000円 |
12345 | 6,000円 | 負け | -15,000円 |
123456 | 7,000円 | 勝ち | -8,000円 |
2345 | 7,000円 | 勝ち | -1,000円 |
34 | 7,000円 | 負け | -8,000円 |
347 | 10,000円 | 勝ち | +2,000円 |
最後は37を外して4にだけになるのでモンテカルロ法を終了します。
確かにモンテカルロ法を最後まで実行すれば利益が出るようになっています。
モンテカルロ法で利益を出すための注意点
先ほどのシミュレーションを見ても明らかですが、モンテカルロ法では定期的に勝てず負けが続いてしまうと損失額が大きくなる傾向があります。
仮に5連敗した場合はどうなるでしょうか。
メモ欄の数字 | 掛け金 | 勝敗の結果 | 損益 |
123 | 4,000円 | 負け | -4,000円 |
1234 | 5,000円 | 負け | -9,000円 |
12345 | 6,000円 | 負け | -15,000円 |
123456 | 7,000円 | 負け | -23,000円 |
1234567 | 8,000円 | 勝ち | -31,000円 |
マイナス-31,000円まで損失が膨らむうえに次の取引では掛け金が9,000円も必要になるんです。
もしこの場合に40,000円以上手元の資金がなければ取引を続けることができなくなり、損失を受け入れるしかなくなってしまいます。
あくまでモンテカルロ法は「最後まで取引を続けられたら利益が出る」という手法なので万が一資金が尽きてしまうような連敗をすると取引が続けられなくなるので成立しなくなります。
あくまでモンテカルロ法は潤沢な資金があって始めて成り立つ手法なので、まだバイナリーオプションを始めたばかりで資金があまりないという方が利用するのは難しいでしょう。
また、初心者であれば安定した勝率を維持することができないので、連敗が続くリスクも高まります。
モンテカルロ法を利用するのであれば「安定した勝率」と「潤沢な資金力」が揃ってからに取り組むべきです。
モンテカルロ法のメリット・デメリット
どんな取引方法にも必ずメリット・デメリットがありますので、モンテカルロ法をやるうえでも必ずメリット・デメリットを理解しておきましょう。
モンテカルロ法のメリット
モンテカルロ法のメリットは以下の通りです。
継続すれば必ず最終的に利益が発生する
やはり、モンテカルロ法の最大のメリットは継続すれば必ず利益が出るという点でしょう。
確率論ではありますが、投資において必ず利益が出るということはこれ以上ないメリットです。
モンテカルロ法のデメリット
モンテカルロ法のデメリットは以下の通りです。
利益は出るものの利益額は少ない
資金が潤沢でなければ最後まで継続できない
勝率を維持できなければいつまで継続すれば良いかわからない
以上のようにモンテカルロ法はデメリットが非常に多いです。
シミュレーションでも分かったかと思いますが、基本的にモンテカルロ法では利益額が非常に少なくなります。
このように考える人もいるかもしれませんが、もしそれで負けが続いた場合、潤沢な資金がなければ継続できなくなり利益を出すまで継続できませんし、そもそも勝率が維持できていない状態だと「最終的には利益が出る」の「最終的」がいつになるのかわかりません。
あくまで勝率をある程度維持できたうえで潤沢な資金があってはじめて成り立つ手法です。
初心者の方や「攻略法」といった意味合いで楽して勝ちたいのでモンテカルロ法の利用を検討しているという方では結局利益は出せないでしょう。
モンテカルロ法はおすすめできない!
ここまで解説したことを踏まえて、僕はモンテカルロ法の利用をおすすめしていません。
その理由は以下の通りです。
- モンテカルロ法はあくまで確率論にすぎない
- 勝率を維持するのが難しい
- メンタル管理が難しい
モンテカルロ法はあくまで確率論にすぎない
モンテカルロ法で勝てるかどうかは結局のところ「勝率」「資金力」に左右されます。
確かに確率論では勝てる見込みがありますが、多くの人がそれを実現できずに負けてしまうでしょう。
つまり、誰にでもおすすめできる手法ではないんです。
もしどうしてもモンテカルロ法をやってみたいと思うのであれば自分の資金力を考慮したうえでデモ取引で検証してみてください。
そのうえで勝てる見込みがあるのであれば、実際に取引をするのも良いかもしれません。
なお、ハイローオーストラリアであれば実際の値動きと取引画面を利用してデモ取引ができるので検証には最適です。
ぜひ利用してみてください。
モンテカルロ法に限らずバイナリーオプションで新しい手法を試す場合は必ずデモ取引で検証するようにしてください。
いきなり実際の資金を利用して取引をするのは非常に危険です。
勝率を維持するのが難しい
結局バイナリーオプションでもっとも難しいのは勝率を維持することです。
しかし、モンテカルロ法では安定した勝率が必須となり、結局普通にトレードをしても勝てるような人しか最後まで継続できません。
つまり、モンテカルロ法で利益を出していくためには「普通に取引をしても勝てる状態」を目指す必要があるんです。
もしそのような状態を維持できるのであれば、そもそもモンテカルロ法などに頼らずに普通に取引をしている方が安全に利益を出すことができます。
なお、損益分岐点が何か分からないという方は以下の記事で詳しい計算方法を解説していますのでぜひ参考にしてください。
メンタル管理が難しい
モンテカルロ法で負けているときは損失がかなり膨らむので非常にメンタルを崩しやすくなります。
人はお金が絡むとメンタルを崩しやすく、特に損失に対しては非常に弱い生き物だということが心理学で明らかになっています。
そして、メンタルを崩すと正常な判断ができなくなり、本来勝てたはずのポイントでも勝てなくなります。
モンテカルロ法を継続するためには安定した勝率が必要ですが、同時に損失が増えていく手法なのでメンタルを崩しやすいため、メンタル管理をできない人だと勝率が安定せずうまく取引ができないでしょう。
メンタル管理には「自分が許容できる範囲の金額で取引をする」ことが最も重要ですが、掛け金を強制的に決められるモンテカルロ法はメンタル管理の天敵なんです。
投資においてメンタル管理は非常に重要なので、意識していなかったという方はぜひ以下の記事で学んでみてください。
バイナリーオプションはギャンブルではない
バイナリーオプションは2択の投資のため、ギャンブルのように取引をする人が後を絶ちません。
ですが、バイナリーオプションはあくまで投資であり、相場を予測し安定した勝率を維持することではじめて利益が出ます。
基本の取引におけるペイアウト率が2.00倍を超えていない以上、勘の限界である勝率50%では利益が出ません。徐々に損失が膨らんでいきます。
あくまでマーチンやモンテカルロ法はギャンブルの手法です。
投資であるバイナリーオプションに容易に当てはめて良いものではありません。
厳しいことを言うようですが、おそらくマーチンやモンテカルロ法をやろうと考える人は利益を出せていない人であり、さらに言えば無意識のうちにギャンブルにようにバイナリーオプションの取引をしている人だと思います。
今バイナリーオプションで勝てていないという方は、一度考えを改めて真摯にバイナリーオプションに向き合うようにしてください。
バイナリーオプションは投資の中では決して難しいものではないので、努力を重ねれば勝てるようになります。
この記事を読んで考えを改めたという人は、まず僕の書いた教科書を読んで基本から学びなおしましょう。(今なら無料プレゼント中です。)
きっとトレーダー人生の転機になると思います。
まとめ
今回はバイナリーオプションで利用されるカジノの手法「モンテカルロ法」について詳しく解説しました。
確かにモンテカルロ法は継続すれば利益が出る手法ですが、継続するための難易度が非常に高い手法でもあります。
- 潤沢な資金力
- 安定した勝率
- 損失に負けないメンタル
結局モンテカルロ法で勝つためには普通に取引をしても勝てるくらいの勝率が必要になります。
もし、今勝てていなくてモンテカルロ法なら…と思っていた方は考えを改めて普通に勝てるように学びを深めていきましょう。
そのうえでモンテカルロ法を利用したいと考えるのであれば、まずはデモ取引で検証をおこなってください。
検証をした結果利益を出せると判断したのであればモンテカルロ法をやってみるのも良いかもしれません。
なお、検証には実際の値動きと取引画面を利用できるハイローオーストラリアを利用することをおすすめします。