- そ経済指標とは何かがわかる
- チェックすべき経済指標がわかる
- 経済指標を利用した攻略法がわかる
バイナリートレーダーの武田雄太です。
今回はバイナリーオプションで勝率を上げていきたいのであれば必ずチェックしなければならない「経済指標」について詳しく解説します。
初心者の方でもわかるように「そもそも経済指標とは?」という基本的な話から「チェックしたい経済指標6選」「経済指標を利用した攻略法」まで解説していきますので、この記事を読めば経済指標を利用して勝率を上げることができるようになるでしょう。
なお、この記事の理解を深めるために僕が執筆した「世界一わかりやすいバイナリーオプション入門書」も合わせて読むことをおすすめしています。(今なら下のボタンから無料でプレゼントしています。)
バイナリーオプションの経済指標とは?
経済指標とは、世界各国が発表している自国の経済状況を数値化したものです。
経済は景気、物価、貿易、金利など様々な要因から成り立っており、それぞれを細かく数値化することで経済状況を正確に把握しようとしているんです。
では、なぜこの経済指標がバイナリーオプションにおいて重要なのかというと各国の経済状況が為替相場に大きな影響を与えるからです。
例えばアメリカの経済が悪化していることが経済指標から明らかになった場合、ドルを保有しておきたいと思う人は少なくなり、ドルを売る人が多くなります。
このように国の景気の良さと通貨の価格は密接に関係しているため、経済指標1つで為替相場の値動きが大きく変わってしまう場合があります。
そのため、為替相場を利用して取引をするバイナリーオプションでは、経済指標が非常に重要になるんです。
バイナリーオプションの経済指標の種類
経済指標は自国の経済状況を数値化したものである以上、景気に関する指標や金利に関する指標など様々な分野の指標が発表されます。
まずは経済指標にどのような種類があるか大きな分類を理解しておきましょう。
経済指標は大きく分けて以下の種類に分けることができます。
GDP | GDP・成長率など |
景気 | 景況指数・景気動向指数など |
消費 | 小売売上高・所得、消費支出・新車販売台数など |
住宅 | 建設工事受注・住宅着工戸数など |
生産 | 鉱工業生産設備稼働率・機械受注など |
雇用 | 失業率・雇用統計など |
貿易 | 貿易収支・国際収支・輸入物価指数など |
金利 | 政策金利 |
物価 | 生産者物価指数・消費者物価指数など |
このように経済指標には様々な種類がありますが、全ての経済指標が相場に対して大きな影響を与える訳ではありません。
実際に相場に大きな影響を与えるチェックしてもらいたい経済指標を以下で解説していきます。
バイナリーオプションで勝つために避けるべき経済指標6選
経済指標は毎日絶え間なく発表されていますが、全てが為替相場に大きな影響を与えるわけではありません。
大切なのはバイナリーオプションをやるうえで必ず避けたい経済指標を覚え、避けるようにするということです。
当記事では絶対に避けたい経済指標を6つ紹介しますので、必ず覚えてチェックするようにしてください。
- 米・雇用統計
- 政策金利発表(ECB・FRB・BOE・日銀など)
- 消費者物価指数(HICP・CPI)
- ISM製造業景況指数
- ISM非製造業景況指数
- 豪州(オーストラリア)の経済指標
重要経済指標①:米・雇用統計
米・雇用統計は現在の為替相場においてもっとも大きな値動きを起こすと言われている経済指標で「雇用」から経済の状況を示します。
毎月第1金曜日
21:30(夏時間)
22:30(冬時間)
米・雇用統計は自営業と農業従事者を除いたアメリカ国内の1/3の事業所を対象に「雇用状況」「失業率」を示しています。
米雇用統計を見ればアメリカ企業の経営状況を知ることができる=アメリカの景気と経済状況がわかるので、数ある経済指標の中でも特に重要視されているんです。
上記の画像は2021年8月6日(金)の米・雇用統計発表時のチャートですが、発表された瞬間大きな値動きを起こしています。
このように米・雇用統計は数ある経済指標の中でも特に大きな値動きを起こす重要度の高い経済指標なので、発表前後はエントリーしないようにしてください。
重要経済指標②:政策金利発表(ECB・FRB・BOE・日銀など)
政策金利発表とは、中央銀行が金融機関に対して融資をする際に適用される金利を発表する経済指標です。
年8回(6週間ごとに1〜2日開催)
3:15(夏時間)
4:15(冬時間)
金利が高くなれば企業は融資を受けにくくなり、企業は活発な経営ができなくなるので景気が悪くなります。
一方で金利が安くなれば融資を受けやすくなるため、企業は活発な経営ができるようになり景気が良くなるんです。
政策金利は資金需要が高まったとき(景気が良くなったとき)に上がり、資金需要が減退したとき(景気が悪くなったとき)に下がります。
政策金利により国の景気が大きく左右される以上、為替相場にも大きな影響を与えるので非常に重要視されている経済指標の1つです。
米・雇用統計同様に発表前後はエントリーを避けるようにしましょう。
重要経済指標③:消費者物価指数(HICP・CPI)
消費者物価指数(日本や米国では「CPI」欧州では「HICP」と呼ばれる)は国の物価を示す経済指標です。
毎月15日前後(国によって違いあり)
21:30(夏時間)
22:30(冬時間)
各国はCPIの数値に上限ラインを設けており、万が一上限ラインを超えた場合は物価上昇が進みすぎており消費が減る=経済活動が停滞すると判断されます。(インフレ状態)
そのため、物価上昇が進みインフレにならないように中央銀行が利上げをおこなうこともあるので、政策金利と密接に関係する経済指標です。
重要経済指標④:ISM製造業景況指数
ISM製造業景況指数は製造業の景気について示した経済指標です。
米供給管理協会がアンケート調査を製造業約350社の仕入れ担当役員におこない、製造業界の景気は今後どうなると思われているかを数値で発表します。
毎月第1営業日
23:00(夏時間)
0:00(冬時間)
製造業は数ある業種の中でも特に国の根幹を担う業種なので、その製造業で景気が悪くなると予想されているのであれば、国の景気も悪くなることが予想されるというわけです。
ISM製造業景況指数には目安が設定されており、50を超えた場合は景気が良くなっていると判断され、50を下回っている場合は景気が後退していると判断されます。
重要経済指標⑤:ISM非製造業景況指数
ISM非製造業景況指数は、ISM製造業景況指数とは逆で「製造業以外」の景気について示した経済指標です。
毎月第3営業日
23:00(夏時間)
0:00(冬時間)
ISM製造業景況指数同様にアンケート調査がおこなわれ、非製造業約370社の購買担当役員を対象に4つの項目(事業活動・新規受注・雇用・入荷遅延)で調査がおこなうことで非製造業界の景気は今後どうなると思われているかを数値で発表します。
製造業以外の業種において景気が悪くなると予想されているのであれば、国の景気も悪くなることが予想されるというわけです。
ISM製造業景況指数同様に、50を超えた場合は景気が良くなっていると判断され、50を下回っている場合は景気が後退していると判断されます。
重要経済指標⑥:豪州(オーストラリア)の経済指標
ここまで解説した経済指標は全て日本の深夜に発表される米国や欧州の経済指標ですが、その他にも日本の日中の時間に発表される「豪州(オーストラリア)の経済指標」も注目する必要があります。
取引量が多いロンドン時間やニューヨーク時間は経済指標の発表があってもよほど予想値との乖離がない限りは規則的な値動きをしてくれますが、取引量が少ない日本の日中の時間だと経済発表により突発的な値動きをする可能性があるんです。
そのため、あまり馴染みがないかもしれませんが日本の日中の時間に発表されることが多い、豪州の経済指標についても必ずチェックしておきましょう。
- 雇用統計
- 政策金利
- CPI
- 住宅許可件数
- 貿易統計
- 小売売上高
特にここまで重要な経済指標として解説してきた「雇用統計」「政策金利」「CPI」については同様に注目するようにしてください。
バイナリーオプションで勝ちたい方必見!おすすめ経済指標カレンダー
チェックしたい経済指標が分かったところで、経済指標が発表されるスケジュールを確認できる「経済指標カレンダー」を紹介します。
僕のおすすめしているサイトは「みんかぶFX」というサイトです。
みんかぶFXの経済指標は特に重要な経済指標に対して「重要度」という指標で表現してくれているので分かりやすいですし、前回の数値や予想値、結果も一目で分かりやすくなっていますので、ぜひ利用してみてください。
バイナリーオプションで使える経済指標の見方
上記で紹介した経済指標カレンダーを利用する際にどのように経済指標を見れば良いかを解説します。
経済指標は以下の3つのポイントで見ていきます。
- 前回の発表値と今回の発表値
- 前回の発表値と予想値の乖離
- 予想値と発表値の乖離
経済指標の見方①:前回の発表値と今回の発表値
1つ目のポイントは前回の数値と今回の数値です。
基本的に経済指標は「数値が良い=その国の経済が良い=通貨が買われる」という見方をします。
そのため、前回の発表から大きく上昇していれば相場は大きく上昇することになりますし、一方で数値が大きく下落しる場合は相場は大きく下落することになります。
経済指標の見方②:前回の発表値と予想値の乖離
2つ目のポイントは前回の発表値と予想値の乖離です。
経済指標では事前に発表に先立って「予想値」が発表されます。
この予想値と前回の数値が乖離していた場合は事前に相場が動きやすくなります。
米・雇用統計で予想値と前回の数値が大きく上昇する方向に乖離していた場合であれば事前にドルが買われやすくなります。
予想値と前回の数値が大きく乖離している場合は乖離している方向に相場の流れが変わりやすくなるので注意しておきましょう。
経済指標の見方③:予想値と発表値の乖離
最後のポイントは予想値と発表値の乖離です。
先ほど解説したように前回の数値と予想値が乖離している場合、相場の流れは乖離している方向に変わりやすくなりますが、実際に発表された数値が予想値と大きく違った場合には急激な売買がおこなわれるので最も大きな値動きを引き起こします。
米・雇用統計で予想値と前回の数値が大きく上昇する方向に乖離していた場合であれば事前にドルが買われやすい状況が出来ていたのにも関わらず、実際の発表値が大きく下落した場合、相場では急激にドルが売られることになります。
予想値が良いからといって安心するのではなく、経済指標は発表されるまで何が起きるか分からないということを念頭に置いてチェックするようにしてください。
経済指標を利用したバイナリーオプション攻略法
ここまでで経済指標について一通り理解できたかと思いますが、次に経済指標を利用したエントリー攻略法を解説していきます。
経済指標の過去の結果と予測数値から相場の流れを読む
経済指標は発表される前に必ず「予想値」が発表されます。
そしてこの予想値と過去の数値の差によって経済指標発表まで値動きが起こるわけですが、その値動きは以下のようになっています。
前回の数値より予想値が良い:その国の通貨が買われやすい
前回の数値より予想値が悪い:その国の通貨が売られやすい
つまりエントリーをおこなううえでは、予想値が良いのであればHighを中心にエントリーをしていく方が勝ちやすくなり、予想値が悪いのであればLowを中心にエントリーをする方が良いというわけです。
◇エントリーの例
米・雇用統計の予想値が前回数値より良くなっていたため、ドル円などドルが絡む通貨ペアでHighエントリーをおこなった
バイナリーオプションで勝つためには「相場の流れ通りにエントリーをする」というのが非常に重要になるので、経済指標前にエントリーする場合は、意識して取り組んでみてください。
経済指標で価格が動いた後の反発の流れに乗る
経済指標が発表され価格が動いた後は調整するかのように反発するケースが非常に多いです。
つまり、経済発表に価格の値動きが落ち着いた後に、動いた方向と逆を中心にエントリーをしていくことで勝ちやすくなるというわけです。
経済指標の結果が予想値と乖離しており、あまりに大きな値動きが起きた場合は長くトレンドが続きやすくなります。
そのような状況で逆張りを仕掛けるのは危険です。
経済指標前後にエントリーする場合に注意するポイント
経済指標のタイミングでエントリーをする際には以下のポイントに注意してエントリーをするようにしてください。
- 実際に経済指標が発表される前後はエントリーをしない
- 約定拒否を避けるために値動きが早すぎるときはエントリーをしない
- 掛け金は少なめでエントリーをする
実際に経済指標が発表される前後はエントリーをしない
ここまで解説した経済指標のエントリー方法はあくまで発表されるまでと発表された後の特性を利用して方向性を合わせてエントリーをしていこうというものです。
あくまで実際に経済指標が発表される瞬間や発表前後にエントリーをするのはやめてください。
実際に経済指標はどれだけ予想値が良くても、結果が悪くなるといった「サプライズ」と呼ばれる値動きがあり、発表した瞬間の値動きを読むことはできません。
また、発表の瞬間ではなくても、その前後は値動きが荒れやすく危険です。
前後のエントリーといっても、あくまで値動きが落ち着いている間だけで、本当の発表前後に関してはエントリーは避けておくことをおすすめします。
約定拒否を避けるために値動きが早すぎるときはエントリーをしない
経済指標が発表される前後は値動きが非常に早くなります。
値動きが早すぎるとバイナリーオプション業者のサーバーが追いつかず、エントリーをしても「レートが更新されたため、約定できませんでした。」と表示され注文が入りません。
その状態でエントリーをしても、自分が意図したポイントでエントリーはできないので、やめておくようにしてください。
なお、バイナリーオプションの世界でどれだけ注文が入りやすいかを「約定率」と言いますが、この約定率は業者によって異なります。
そのため、バイナリーオプションで安定してエントリーをしていきたければ約定率の高い業者で取引をするのがおすすめです。
僕がおすすめしているバイナリーオプション業者であり、もっとも人気のある業者「ハイローオーストラリア」は業界でもトップクラスの約定率を誇っているので、約定率を気にしている方はぜひ利用してみてください。
掛け金は少なめでエントリーをする
基本的には経済指標発表前後は突発的な値動きが起こりやすく、安定したエントリーをするのは難しくなります。
つまり経済指標発表前後のエントリーはリスクが高くなるので、少しでもリスクを少なくするためにも掛け金を少なくするべきです。
なお、掛け金について普段から意識していないという方は非常に危険なので、ぜひこの機会に意識するようにしてください。
バイナリーオプションで勝つためには手法だけではなく、資金管理やメンタル管理といった要素も身につけていく必要があるので、合わせて学んでいきましょう。
以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
経済指標はテクニカル分析の天敵!
バイナリーオプションで勝つために絶対に意識しないといけないのがテクニカル分析です。
価格やチャート情報を元に、将来の相場の動向を予測する手法
このテクニカル分析が効く理由は、相場に参加しているトレーダー達が同じポイントで意識しているから規則的に相場が動くというものです。
市場参加者が少ないタイミングではテクニカル分析が効かないと言われることがありますが、それは参加者が少なく資金量も少ないことで相場が規則的に動かないからだと言えます。
つまり、経済指標発表で相場に規則性がなくなるタイミングも同様にテクニカル分析が効かなくなるということです。
いくら精度の高いテクニカル分析が出来たとしても、経済指標でテクニカル分析が効かなくなってしまっては意味がないので、当記事で解説したような内容を用いて必ず経済指標を回避していくようにしましょう。
なお、そもそもテクニカル分析自体やっていないという方はバイナリーオプションで勝つのは非常に難しいです。
以下の記事で詳しく解説していますので、テクニカル分析についてしっかり学んでください。
まとめ
今回の記事ではバイナリーオプションをやるうえで必ず意識しないといけない「経済指標」について詳しく解説しました。
今回紹介した「みんかぶFX」を利用して、日々経済指標をチェックするようにしてください。
また、今回は6つの重要経済指標を解説しましたが、今回の記事で解説した以外にも重要な経済指標があるので、経済指標カレンダーの重要度星4以上のものはチェックすることをおすすめします。
なお、この記事以外にもバイナリーオプションについて学びたいという方は、今なら僕が執筆した「世界一わかりやすいバイナリーオプション入門書」も無料でプレゼントしていますのでぜひ役立ててください。