- 移動平均線とは何かわかる
- 移動平均線の使い方がわかる
- 移動平均線とインジケーターを組み合わせた具体的な攻略法がわかる
バイナリートレーダーの武田雄太です。
今回は数あるインジケーターの中でもバイナリーオプションにおいてもっとも利用されていると言っても過言ではないインジケーター「移動平均線」について解説します。
初心者でも十分に理解できるように「移動平均線の基本的な見方や使い方」から「応用的な使い方」まで順を追って解説するので、この記事を読めば移動平均線を使いこなすことができるようになるはずです。
なお、この記事の理解を深めるために僕が執筆した「世界一わかりやすいバイナリーオプション入門書」も合わせて読むことをおすすめしています。(今なら下のボタンから無料でプレゼントしています。)
バイナリーオプションで使える移動平均線とは?
移動平均線とは、設定した期間の終値の平均値を1本の線で繋ぎ合わせて表示するインジケーターです。
上記の画像では設定期間を変えることで複数本の移動平均線を表示させています。
異なる設定期間で複数本表示することで短期的な目線から長期的な目線まで異なる目線を用いて相場を分析することができるんです。
移動平均線の基本的な見方
移動平均線を使えば、ローソク足との位置関係によって相場の状況を把握することができます。
ローソク足が移動平均線の上:上昇傾向
ローソク足が移動平均線の下:下落傾向
以下の画像のようにローソク足が移動平均線より上にある場合には過去の平均値に比べて現在の価格が高いということがわかるので上昇傾向にあると判断することができます。
逆に以下の画像のようにローソク足が移動平均線より下にある場合には過去の平均値より現在の価格が低いので下落傾向にあることがわかります。
なお、以下の画像のように移動平均線とローソク足が入り乱れているような状況では、過去の平均値に比べて上昇も下落もしていない相場だと考えることができます。
移動平均線の設定期間を変えるとどうなる?
移動平均線は異なる期間を入力するで短期的な目線から長期的な目線まで様々な目線で相場を分析することができます。
そして、それぞれ期間が短い順に短期線・中期線・長期線と呼ばれます。
設定期間を短くすればするほど現在の値動きに対して敏感に反応します。
一方で長くするほど過去の相場に影響されるため、緩やかな曲線になります。
相場の分析をおこなう際は複数の時間軸でチャートを見るのが重要になるため、移動平均線も1本ではなく3本(短期線・中期線・長期線)を挿入して利用するのが一般的です。
なお、短期線・中期線・長期線の設定としてよく利用されるのは以下の数値になります。
◇期間別のよく利用される数値
短期線:5,7,14
中期線:20,21,50,75
長期線:100,180,200
移動平均線には種類3つ
実は移動平均線と言っても平均値の算出方法によって種類があります。
単純移動平均線(SMA) :設定した期間の終値の平均値をつないだ移動平均線です。一般的に移動平均線と言うと単純移動平均線を指します。
加重移動平均線(WMA): 単純移動平均線よりも直近の価格に重点を置いた移動平均線で、単純移動平均線よりも直近の値動きに敏感に反応します。
指数平滑移動平均線(EMA): 加重移動平均線より、さらに直近の価格に重点を置いた移動平均線です。加重移動平均線よりもさらに敏感に反応します。
一般的にはバイナリーオプションでは単純移動平均線を利用するため、当記事では単純移動平均線を利用することを前提として解説していきます。
【番外編】ボリンジャーバンドは移動平均線の代わりになる
移動平均線と同じくらいバイナリーオプションでよく使われるインジケーターである「ボリンジャーバンド」は実は移動平均線の代わりとして使うことができます。
ボリンジャーバンドは移動平均線の上下に値幅を予想するバンドを付け足したものなので、中央に表示されているセンターバンドは移動平均線なんです。
もし普段はボリンジャーバンドを使っているという方で短期線の設定は20前後にしている場合、移動平均線を利用する際は中期線・長期線だけを挿入するようにしましょう。
【基本】バイナリーオプションにおける移動平均線の使い方
次にバイナリーオプションで移動平均線の基本的な使い方を解説します。
主な使い方は以下の4つです。
- 相場の流れを判断する
- ゴールデンクロス・デッドクロス
- パーフェクトオーダー
- サポートライン・レジスタンスラインとして使う
1つずつ解説していきます。
移動平均線の使い方①:相場の流れを判断する
移動平均線を使えば相場の流れを判断することができます。
移動平均線からわかる相場の流れとは以下の3つです。
- 相場が進む方向
- 相場の勢い
- タイミング
移動平均線で相場が進む方向を判断する
上述した通り、移動平均線とローソク足の関係から相場が進む方向を予測することができます。
ローソク足が移動平均線の上:上昇傾向
ローソク足が移動平均線の下:下落傾向
ローソク足と移動平均線が横ばい:レンジ相場(過去の平均値と変化なし)
移動平均線をチャートに挿入するだけで相場の方向性を判断することができます。
移動平均線で相場の勢いを判断する
また、移動平均線を使えば相場の勢いも判断することができます。
移動平均線の角度が急:勢いがある
移動平均線の角度が緩やか:勢いがない
例えば逆張りをする際に相場に勢いがある状況では勝つのは難しくなります。
一方で相場に勢いがなければ反発しやすく勝ちやすくなるので、移動平均線を用いて相場の勢いを判断したうえでエントリーをするのは非常に重要なことなんです。
移動平均線でエントリーのタイミングを判断する
移動平均線は相場の方向性や勢いを教えてくれるだけではなく、「トレンドの転換点」「エントリーポイント」も教えてくれます。
特に使えるのが後述する「ゴールデンクロス・デッドクロス」「パーフェクトオーダー」「サポートライン・レジスタンスライン」です。
移動平均線の並びやローソク足の位置関係から今がエントリーすべきタイミングなのかを教えてくれるのでバイナリーオプションでは非常に使い勝手の良いインジケーターだと言えるでしょう。
それでは実際にタイミングを教えてくれる移動平均線の使い方について解説していきます。
移動平均線の使い方②:ゴールデンクロス・デッドクロス
ゴールデンクロス・デッドクロスとは移動平均線同士が交差するポイントのことで、トレンド転換が起こるタイミングを教えてくれます。
ゴールデンクロス:短期線が長期線を下から上に交差する
→上昇トレンドの発生を示唆
デッドクロス:短期線が長期線を上から下に交差する
→下落トレンドの発生を示唆
ゴールデンクロス・デッドクロスが起きた時点でトレンドが発生すると判断することができるので、トレンドに沿った形で順張りを仕掛けていくのがおすすめです。
ゴールデンクロス:Highエントリー
デッドクロス:Lowエントリー
なお、ゴールデンクロス ・デッドクロスについては以下の記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
移動平均線の使い方③:パーフェクトオーダー
パーフェクトオーダーとは、短期線・中期線・長期線が全て並んでいる状態のことで、強力なトレンド相場が発生していることを示しています。
上から短期線・中期線・長期線:上昇トレンド
下から短期線・中期線・長期線:下落トレンド
パーフェクトオーダーが発生している間はトレンド相場だと認識して、順張りでトレンドに沿ってエントリーをするようにすると勝率を上げやすくなります。
なお、パーフェクトオーダーについては以下の記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
移動平均線の使い方④:サポートライン・レジスタンスラインとして使う
移動平均線はライントレードで利用されるサポートライン・レジスタンスラインとしても利用することができます。
サポートライン:何度も反発し、これ以上価格が落ちないだろうとされるライン
レジスタンスライン:何度も反発し、これ以上価格が上がらないだろうとされるライン
基本的にはレジスタンスラインに達したら反発すると考えてLowエントリー、サポートラインに達したらHighエントリーというのがライントレードの基本ですが、この考え方を移動平均線でも利用できるんです。
ライントレードの考え方と同じく移動平均線にタッチしたところで反発する動きを狙いエントリーをすることができます。
サポートラインとレジスタンスラインは、レジスタンスラインを抜けた後、サポートラインに転換する(サポートラインを抜けてレジスタンスラインに転換する)「ロールリバーサル」という動きがあるため、絶対に抜けないと思い込むのは危険です。
バイナリーオプションで移動平均線を使う際の注意点
移動平均線はバイナリーオプションにおいて非常に役立つインジケーターですが、利用する際には以下の点に注意してください。
騙しを避けるためには複数の移動平均線を利用する
移動平均線を利用する際は必ず複数の移動平均線を利用するようにしましょう。
1本の移動平均線だけでは狭い時間軸の平均値しか確認することができないので、正しく相場の状況を把握することができません。
またゴールデンクロス・デッドクロスやパーフェクトオーダーといった移動平均線の特性も複数本利用しないと使えないので、移動平均線を利用する際は複数本利用することをおすすめします。
移動平均線以外に複数のインジケーターを組み合わせて使う
あくまで移動平均線は「トレンド系」のインジケーターであり、相場の状況を把握するために利用するインジケーターです。
そのため、明確なエントリータイミングを判断するのには適さないんです。
バイナリーオプションで移動平均線を利用する際は必ず移動平均線で相場状況を把握しつつ別のインジケーターでエントリータイミングを判断するという使い方をしましょう’。
ここからは実際に移動平均線と他のインジケーターを組み合わせた手法を紹介していきます。
移動平均線とインジケーターを組み合わせたバイナリーオプション攻略法
それでは実際に移動平均線と他のインジケーターを組み合わせた手法を紹介していきます。
なお、当記事では1分足を利用した1分取引で使える手法と5分足を利用した5分取引で利用できる手法を紹介します。
1分足を使った移動平均線の手法
取引条件は以下の通りです。
◇取引条件
- エントリースタイル:逆張り
- 使用するインジケーター:移動平均線・RSI
次に移動平均線とRSIの設定値を見ていきましょう。
◇インジケーターの設定
- 移動平均線
短期線:5
中期線:50
長期線:200
※その他はデフォルト
- RSI
期間:7
※その他はデフォルト
手法のやり方ですが、以下の2ステップです。
◇手法のやり方
①短期線と中期線が乖離していることを確認
②短期線とローソク足が乖離しており、RSIが30,70を超えた
③Highの場合陽線が出た、Lowの場合陰線が出た
→エントリー
RSIが70%を超えた場合はLow、30%を超えた場合はHighでエントリーをおこないます。
5分足を使った移動平均線の手法
取引条件は以下の通りです。
◇取引条件
- エントリースタイル:順張り
- 使用するインジケーター:移動平均線・RCI
次に移動平均線とRCIの設定値を見ていきましょう。
◇インジケーターの設定
- 移動平均線
短期線:20
中期線:50
長期線:200
※その他はデフォルト
- RSI
短期:9
中期:26
長期:52
※RCIはMT4に入っていないので、ネットでRCIもしくはSpearmanRankCorr(RCIの元)をダウンロードして下さい
手法のやり方ですが、以下の2ステップです。
◇手法のやり方
①長期線がトレンド(傾いている)ことを確認
②RCIが+−100付近から反発していることを確認
③短期線・中期線・長期線に対して反発したことを確認
→エントリー
移動平均線をサポートライン・レジスタンスラインとして利用する手法です。
RCIで反発のタイミングを予測することで騙しにあいにくくなっています。
MT4における移動平均線の設定方法とおすすめの数値
ここまでの解説を読んで実際に移動平均線を使ってエントリーをしてみたいと思った方のためにMT4を使った移動平均線の設定方法とおすすめの数値を解説します。
なお、MT4をまだ利用していないという人はバイナリーオプションで勝つために必ず必須となるツールですので以下の記事を参考にダウンロードしておいてください。(利用は無料です。)
移動平均線の設定方法は以下の通りです。
-
STEP1インジケーターの挿入
「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」→「Moving Avarage」をクリック。
-
STEP2パラメーター入力
パラメーターを入力します。
最後にOKを押せば移動平均線を挿入することができます。
移動平均線を複数挿入したい場合は上記の手順を繰り返すことで複数の移動平均線を挿入します。
なお、期間がなかなか決められないという方は以下の期間設定がおすすめなのでまずはこの設定で利用してみてください。
短期線:20
中期線:50
長期線:200
まとめ
今回はバイナリーオプションでもっとも利用されているインジケーターである「移動平均線」について詳しく解説しました。
バイナリーオプションで勝つためには相場の流れを掴み、相場の流れに沿ってエントリーをするということが非常に大切です。
だから、相場の流れがわかる移動平均線はバイナリーオプションで勝つためには必ず使いこなす必要があります。
当記事の内容はもちろん、僕が執筆したバイナリーオプションの教科書「世界一わかりやすいいバイナリーオプション入門書」でも移動平均線について詳しく解説していますので、理解できるまで何度も学ぶようにしてください。
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