- バイナリーオプションにおけるダランベール法が何かわかる
- バイナリーオプションにおけるダランベール法の使い方がわかる
- バイナリーオプションでダランベール法を使うべきかわかる
バイナリートレーダーの武田雄太です。
バイナリーオプションの世界ではカジノの手法を応用した攻略法が紹介されているケースがあります。
その中の1つが「ダランベール法」です。
今回の記事ではダランベール法がどのような手法なのか、果たしてバイナリーオプションで利用することが勝つことが出来るのが解説します。
トレードにダランベール法を取り入れてみようと検討していた方はぜひ参考にしてください。
なお、この記事の理解を深めるために僕が執筆した「世界一わかりやすいバイナリーオプション入門書」も合わせて読むことをおすすめしています。(今なら下のボタンから無料でプレゼントしています。)
そもそもダランベール法とは?
ダランベール法とは、フランスの哲学者であり数学者であるジャン・ル・ロン・ダランベール氏が開発したカジノで使われている手法です。
別名ピラミッド法とも呼ばれ、ベッド金額を上げ下げすることで取引をしていく手法になります。
似たような取引手法にマーチンゲール法がありますが、カジノの手法の中ではリスクを低減して賭けていく手法であり、大きな利益を狙うより、小さな利益をコツコツ重ねていく手法です。
カジノにおけるダランベール法のやり方
カジノでダランベールを使う場合は以下のルールの元、賭けていきます。
所持金額の1%〜5%の範囲で掛け金を決める
勝った場合:掛け金に1マイナス
負けた場合:掛け金に1プラス
カジノにおける取引の例を上げると以下になります。
回数 | 倍数 | 掛け金 | 勝敗 | 損益 |
1回目 | 1倍 | 5000円 | 負け | -5000円 |
2回目 | 2倍 | 10000円 | 負け | -15000円 |
3回目 | 3倍 | 15000円 | 勝ち | ±0円 |
最初に2連敗しているにも関わらず、負ける度に掛け金が大きくなっているので最終的に損失を打ち消すことが出来ています。
ダランベール法はこのように掛け金を上下させることでリスクを低減していく手法になります。
バイナリーオプションにおけるダランベール法のやり方
それでは本題であるバイナリーオプションにおけるダランベール法のやり方を解説していきます。
勝った場合:掛け金に1マイナス
負けた場合:掛け金に1プラス
※5000円エントリーの場合勝ったら4000円、負けたら6000円
勝った場合に掛け金を1マイナスすることが出来ない場合は既に利益が出ているはずなので、取引は終了となります。
それでは実際のシミュレーションを見てみましょう。
分かりやすいようにペイアウト率2.0倍で行います。
回数 | 掛け金 | 勝敗 | 損益 |
1回目 | 5000円 | 負け | -5000円 |
2回目 | 6000円 | 負け | -11000円 |
3回目 | 7000円 | 負け | -18000円 |
4回目 | 8000円 | 負け | -26000円 |
5回目 | 9000円 | 負け | -35000円 |
6回目 | 10000円 | 勝ち | -25000円 |
7回目 | 9000円 | 勝ち | -16000円 |
8回目 | 8000円 | 勝ち | -8000円 |
9回目 | 7000円 | 勝ち | -1000円 |
10回目 | 6000円 | 勝ち | +5000円 |
勝率自体は50%ですが+5000円の利益が出ています。
この方法がバイナリーオプションにおけるダランベール法のやり方になります。
逆ダランベール法という考え方
実はダランベール法には応用法があり、出来るだけ利益が出したいという方に使われているのが「逆ダランベール法」です。
勝った場合:掛け金に1プラス
負けた場合:掛け金に1マイナス
※5000円エントリーの場合勝ったら6000円、負けたら5000円
逆ダランベール法は勝率が高いほど有効であり、カジノでも「今日は調子が良い」と思うような日に使われています。
シミュレーションを見てみましょう。
分かりやすいようにペイアウト率2.0倍でおこないます。
回数 | 掛け金 | 勝敗 | 損益 |
1回目 | 5000円 | 勝ち | +5000円 |
2回目 | 6000円 | 勝ち | +11000円 |
3回目 | 7000円 | 勝ち | +18000円 |
4回目 | 8000円 | 勝ち | +26000円 |
5回目 | 9000円 | 勝ち | +35000円 |
6回目 | 10000円 | 負け | +25000円 |
7回目 | 9000円 | 負け | +16000円 |
8回目 | 8000円 | 負け | +8000円 |
9回目 | 7000円 | 勝ち | +15000円 |
10回目 | 8000円 | 勝ち | +23000円 |
逆ダランベール法では勝率が高ければ高い程有効です。
また、連勝した時点である程度の利益が発生し、その後負けても掛け金を減らしていくため損失を負いにくくなります。
ダランベール法のメリット・デメリット
ここまででダランベール法については基本的なやり方は分かったと思います。
次にバイナリーオプションでダランベール法を使うべきかを考えるためにメリットとデメリットを確認していきましょう。
ダランベール法のメリット
ダランベール法のメリットは以下の通りです。
- 勝率が低くても利益を出せる可能性がある
- 資金の全損を避けやすい
- マーチンに比べると掛け金が増えすぎない
先ほどのシミュレーションでも勝率50%でそれなりの利益が出ていましたが、ダランベール法をうまく活用すれば勝率が低くても利益を出せる可能性があり、こちらが最大のメリットだと言えるでしょう。
また、ダランベール法では負けた場合には掛け金を減らすので資金が全損してしまうという事態も避けやすいです。
さらにマーチンなど別の攻略法に比べると掛け金が増えすぎないので、比較的メンタル面が保ちやすいのが特徴です。
ダランベール法のデメリット
次にデメリットを確認していきましょう。
- 損失額が大きくなると取り返すのが難しい
- 資金管理が難しい
ダランベール法では負ける度に掛け金を多少なり上げていくので連敗をしてしまった場合は損失を取り返すのが難しいです。
また、口座資金が少ない人であれば連敗により口座資金が溶けてしまい取引が続けられなくる場合もあるでしょう。
さらに資金管理が難しいのもデメリットです。
あくまでダランベール法はカジノの手法ですので、投資における資金を安定的に運用して利益を継続的に出すという考え方とは真逆の考え方になります。
そのため、バイナリーオプションにおける資金管理の有効的な考え方を当てはめることが出来ず、資金の安定運用が出来ないことは大きなデメリットでしょう。
バイナリーオプションでダランベール法を使うべきか?
ここまでダランベール法について詳しく解説しましたが、僕の考えとしてはバイナリーオプションでダランベール法を使うべきではありません。
なぜならデメリットで紹介した「資金管理が出来ない」という点が大きすぎるからです。
バイナリーオプションを含めて投資において資金管理は非常に重要です。
資金管理が出来る出来ないかで利益が出せるか出せないか決まるといっても過言ではありません。
そのような投資において資金管理が出来ないダランベール法を利用しても最終的に勝つことは出来ませんし、どこかでギャンブル的に資金を溶かしてしまうのがオチでしょう。
バイナリーオプションで安定的に勝ちたいのであればダランベール法といったカジノ手法は利用せずに資金管理のルールを守りながら安定的に取引を重ねていくことをおすすめします。
なお、資金管理の手法については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
今回の記事ではバイナリーオプションにおけるダランベール法について解説しました。
ダランベール法をはじめ、バイナリーオプションでは様々なカジノ手法が紹介されていますが、それら全てを使うべきではないでしょう。
本当に勝っているトレーダーでダランベール法などのカジノ手法を使って利益を上げている人はいません。
必ず資金管理をはじめとした投資の本質的な知識を学んで安定的に取引をしています。
ぜひ、あなたもそのようなトレーダーの仲間入りが出来る様に本質的な知識を学んでください。
なお、バイナリーオプションで勝つために本質的な知識を学びたいという方は僕が執筆した「世界一わかりやすいバイナリーオプション入門書」を読むことをおすすめします。
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