- エリオット波動の基本がわかる
- 相場におけるエリオット波動の見方がわかる
- エリオット波動を使った攻略法がわかる
バイナリートレーダーの武田雄太です。
バイナリーオプションで勝つために非常に有効な理論である「エリオット波動」について詳しく解説します。
この記事を読めば、エリオット波動の活用方法や理論、解析方法などがわかるので、ぜひ最後まで読んで学んでください。
なお、この記事の理解を深めるために僕が執筆した「世界一わかりやすいバイナリーオプション入門書」という教科書を併せて読むことをおすすめします。
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バイナリーオプションにおけるエリオット波動とは?
エリオット波動は、19世紀に活躍した会計士エリオットが提唱した株式市場の分析手法です。
株式手法向けに考案された手法ではありますが、為替相場でも有効に使える手法として世界中のトレーダーに活用されています。
エリオット波動の基本
エリオット波動では、価格の動きが特定のパターンで繰り返されると考えられています。
エリオット波動は、相場のパターンと予測可能な反復周期に基づいて、相場の波の動きを分析する手法で、トレンドには上昇波と下降波があり、これらの波の組み合わせで相場が推移すると考えが原理の元となっています。
波の数と形状から相場の未来の動きを予測することが可能となります。
つまり、このパターンに沿って相場の変動を予測し、その情報を元に取引をおこなうという考え方なんです。
エリオット波動の特徴【上昇5波(推進波)・下降3波(修正波)】
エリオット波動の特徴は、5つの波とそれに続く3つの波からなるサイクルであるとされている点です。
エリオット波動では第1波からC波までの計8つの波を1つの周期として繰り返しながら価格が推移していくと考えます。
上昇5波
「推進波」と呼ばれている。それぞれ順に
「第1波」「第2波」「第3波」「第4波」「第5波」と呼びます。
下降3波
「修正波」と呼ばれている。それぞれ順に
「A波」「B波」「C波」と呼びます。
一定のサイクルで相場は推移していくと考えられる以上、現在の相場が8つの波のうちどのタイミングなのかを考えていくことになります。
エリオット波動におけるフラクタル構造
エリオット波動では大きな時間足で見た場合とスケールを小さくして見た場合の2種類の見方をすることができます。
例えば、大きな時間足で見た場合には第1波に見える状況でも、スケールを小さくすると第1波の中に上昇5波と下降3波が存在するんです。
大きな時間足から小さな時間足にスケールを小さくしていっても同じく上昇5波と下降3波を繰り返すサイクルが出来ているのがエリオット波動の特徴です。
このような構造を「フラクタル構造」と呼びます。
バイナリーオプションにおけるエリオット波動における各波の形成背景
次にエリオット波動において各波が形成される背景を詳しく解説します。
エリオット波動第1波
第1波はエリオット波動の起点となる波です。
上昇1波の前は価格が横ばいになりながら、ローソク足の実体が小さくなっていく小さなレンジ相場が生まれるケースが多いです。
投資家心理としては「トレンドが今後形成されるのだろうか?」と疑問視している段階なのでそれほど大きな動きにはなりません。
そのため、上昇5波の中でも最も短い波になる場合が一般的です。
エリオット波動第2波
第2波は上昇した第1波に対しての「押し」になります。
第2波が発生する理由は第1波の上昇で利益を確定するトレーダーがいたり、下降目線のまま売り注文を入れるトレーダーがいるからです。
比較的分かりやすく価格が戻るケースが多いのが特徴だと言えるでしょう。
第2波と定義する場合は第1波の底を割っていないことが重要です。
第1波の底を割っていなければ本格的に上昇していくと考えることができます。
エリオット波動第3波
第3波は再度トレンド方向へ価格が伸びていくタイミングです。
第2波までで明確に動くと判断されているため、第1波とは違い大きな値動きを起こすのが特徴です。
エリオット波動においては最も大きく動くため最重要の波だと考えられています。
第3波は最も大きな動きを起こすのが特徴のため、第1波より短くなってしまう場合はエリオット波動とみなしませんので注意しましょう。
エリオット波動第4波
第4波は上昇した第3波に対しての「押し」になります。
第2波が発生する理由は第1波や第3波の底で買い注文を入れていたトレーダーが決済をする(売り注文を入れる)ことです。
ただし、明確に上昇トレンドになったと考え、新規で買い注文を入れるといった勢力も存在するため、利益確定をするトレーダーとぶつかり合いレンジ相場に近い動きになるケースが多いので第3波終了後にレンジ相場が発生した場合は第4波と考えることができます。
第4波が第1波の高値を下回った場合はエリオット波動とみなさないので注意してください。
エリオット波動第5波
第3波は再度トレンド方向へ価格が伸びていくタイミングであると同時にエリオット波動における最後の上昇の波になります。
第4波の底を確認したトレーダーたちが上昇トレンドの継続を予測し、新規買い注文を入れることで発生します。
第3波同様に大きく伸びるケースもありますが、あくまでエリオット波動最後の波になるのでエリオット波動が終わってしまっていないか注意してください。
第5波が終われば次はA波が始まる可能性が高いです。
A波に入ったことを見逃さないようにしましょう。
エリオット波動A波
第5波を終えて勢いが無くなっていると考えたトレーダーが決済を行おこなったり、逆張り思考のトレーダーがてっぺんを取るために売り注文を入れることで発生します。
第5波の時点でトレンドが終焉するのであればダイバージェンス(ローソク足とオシレーターインジケーターの動きが逆行する)が起きるケースがあるのでA波に入ったか確認をするためにもダイバージェンスに注意しましょう。
エリオット波動B波
エリオット波動B波は第3波と第5波で上昇の力を使い切り、上昇目線ですがそれほど買いの注文が入らない状態です。
若干上目線の買い注文が多いという状況の案で、上昇はするもののレンジ相場になりやすいのが特徴になります。
エリオット波動C波
波動B波で上昇できない動きを受けて下落の勢いが高まる相場状況です。
トレーダーたちは明確に上昇の流れは終了したと考えています。
上昇5波で生み出された上昇の流れは終了したと考えるので、視点を下降方向へと転換する必要があります。
バイナリーオプションにおいてエリオット波動が成立する3原則
ここまでエリオット波動の基本を解説しましたが、さらにエリオット波動には成立するための3原則があります。
- 上昇の流れで第3波が最も短くなることはない
- 第2波の開始は第1波の始点を下回らない
- 第4波は第1波の高値を割り込まない
エリオット波動3原則①:上昇の流れで第3波が最も短くなることはない
エリオット波動が成立するための1つ目の条件は「上昇の流れの中で第3波が最も短くなることはない」ということです。
第3波は非常に多くの買い注文が入る場面なので必ず最も長くなります。
また、この考えはダウ理論を元になっていますので、併せてダウ理論について知っておくと理解しやすくなるでしょう。
エリオット波動3原則②:第2波の開始は第1波の始点を下回らない
エリオット波動が成立するための2つ目の条件は「第2波の始点は第1波の始点を下回ることはない」ということです。
この状態が起きた場合はそもそもエリオット波動が始まっていないと考えることが出来るので分析を始めた地点が間違っていると考えることができます。
エリオット波動3原則③:第4波は第1波の高値を割り込まない
エリオット波動が成立するための3つ目の条件は「第4波は第1波の高値を割り込まない」ということです。
第4波は第1波の高値を割り込むような状況が起きた場合は波のカウントを再度確認しましょう。
バイナリーオプションでエリオット波動を使った効果的な攻略法
エリオット波動を使った効果的な相場分析の手法としては、以下のようなポイントに注目することが重要です。
エリオット波動攻略法①:レンジブレイクから第1波を見つける
エリオット波動では、波の数と形状を正確に把握することが求められます。
まずは第1波を見つけていきましょう。
第1波を見つけるためにはライントレードを用いてレンジ相場からブレイクアウトをするタイミングを見つけることをおおすすめします。
上記のように明確にレジスタンスラインを抜けた場合は第1波が発生したかも?と判断することができます。
なお、ライントレードについて以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
エリオット波動攻略法②:フィボナッチリトレースメントを活用
第1波を確認した後は「第2波がいつ終わり、第3波がいつ始まるか」を予測することが重要です。
そこで役に立つのが「フィボナッチリトレースメント」で数例から反発点を確認します。
フィボナッチにおいて意識されるポイントは、
23.6%・38.2%・50.0%・61.8%
になりますので、上記のポイントで反発した後に第1波の高値を超えてきた場合は第3波に突入したと考えていきましょう。
エリオット波動攻略法③:第3波でトレンドフォロー戦略
ポイント1及び2までで第3波を確認することが出来たら、トレンドに合わせて順張りでエントリーをおこないましょう。
第3波は非常に強力なトレンドなので有効に取引を進めることが出来ます。
なお、特に有効的なのは「押し目買い」のポイントです。
フラクタル構造から考えると必ず第3波の中にも小さな時間軸でエリオット波動があるので、第2波・第4波から上昇するタイミングでエントリーをおこないます。
エリオット波動にはさまざまな応用方法がありますので、自身のトレードスタイルに合った解釈や活用方法を研究し、実践することが大切です。
成功するためには、知識の蓄積と経験の積み重ねが欠かせません。
バイナリーオプションに落とし込んだエリオット波動の実践事例
エリオット波動は、トレンドや相場の方向性を予測するためのテクニカル分析手法の一つです。
バイナリーオプション取引において、エリオット波動を活用することで利益を最大化する方法について解説します。
チャートの分析(時間軸の設定)
エリオット波動の考え方ではフラクタル構造で小さな時間軸の中にもエリオット波動が存在します。
まずは大きな時間足の方がエリオット波動を見つけやすいと思いますが、慣れてくればスケールを小さくしていきましょう。
バイナリーオプションの取引には短期的な時間枠が多いため、最終的には5分足や15分足でエリオット波動を見つけれられるとベストです。
上昇波と下降波の識別
エリオット波動理論では、価格は上昇波(上昇トレンド)と修正波(下降トレンド)のサイクルで動くとされます。
よくあるのが一度トレンドが発生するとそのトレンドが永遠に続くような錯覚に陥ってしまうことです。
エリオット波動の理論から考えると必ず修正波に入るタイミングがありますので、修正波に入ったタイミングで頭を切り替えることを意識してください。
トレンドの方向を識別し、その波に沿った取引を行います。
波のカウント
エリオット波動は5つの上昇波と3つの下降波から構成されるサイクルとされています。
過去のチャートを分析して、現在の位置がどの波に相当するかをカウントするようにしてください。
当記事で解説したようにエリオット波動には必ず成り立つための条件がありますので、条件に当てはまらないようであればカウントが間違っていないか検討し直すようにして下しあ。
エントリーポイントの決定
波のカウントを行ったら、エントリーポイントを決定します。
バイナリーオプションでは逆張りの方がタイミングを取りやすいため、当記事で紹介したように押し目買いのタイミングを狙うのがおすすめです。
さらにエントリーポイントは、次の波の始まりに近い位置やサポート・レジスタンスラインの反転ポイントなどを利用するとより良いでしょう。
エリオット波動とバイナリーオプションのトレード戦略
エリオット波動を活かしたトレードにおいて、重要なポイントはエントリーポイントの見つけ方です。
エリオット波動は、価格変動が波の形で起こるという考えに基づいています。
そのため、トレンドの変化を見極めることが重要であり、エントリーポイントを正確に特定することが大切です。
エリオット波動には、5本の波からなる上昇波動と下降波動があります。
上昇波動では、1つ目の波が形成された後に2つ目の波が上昇し、3つ目の波が2つ目の波の終点まで戻るといったパターンが見られます。
一方、下降波動ではその逆のパターンが現れます。
エントリーポイントを見つける際には、エリオット波動の特徴を理解することが重要です。
たとえば、3つ目の波が2つ目の波の終点まで戻らずに反転する場合、トレンドが変化する可能性が高いと言えます。
このような変化を見逃さずにエントリーポイントを設定することが、成功への近道です。
また、エリオット波動に基づくトレンドの変化を見極めるためには、適切なチャート分析が欠かせません。
時間軸や波の形状、波の長さなどを考慮しながら、トレンドの変動を把握することが必要です。
これにより、正確なエントリーポイントを見つけ出し、効果的なトレード戦略を構築することが可能です。
バイナリーオプションのトレードにおいては、エリオット波動の特徴を理解し、トレンドの変動を見極めることが非常に重要です。
エリオット波動を活用したトレード戦略は、正確なエントリーポイントを見つけ出すことで、利益を最大化することができるでしょう。
まとめ
今回の記事では、バイナリーオプションのエリオット波動について解説しました。
エリオット波動を利用することで、相場のトレンドを把握しやすくなります。しかし、注意が必要な点もあります。トレンド転換点の確定を見極めるのは難しいため、十分な情報収集と慎重な分析が重要です。
当記事を何度も読み込んでMT4を見ながら慣れていきましょう。
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