- トレンドラインの基本がわかる
- トレンドラインの引き方がわかる
- トレンドラインを使った攻略法がわかる
バイナリートレーダーの武田雄太です。
バイナリーオプションにおいて有効だと言われるライントレード手法の1つに「トレンドライン」というラインの引き方があります。
今回の記事ではトレンドラインについてそもそもトレンドラインとは？という基礎的な内容から具体的な使い方まで詳しく解説します。
この記事を読めば、トレンドラインの使い方が分からなかった初心者でもトレンドラインを使いこなすことが出来るようになるでしょう。
なお、この記事の理解を深めるために僕が執筆した「世界一わかりやすいバイナリーオプション入門書」という教科書を併せて読むことをおすすめします。
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バイナリーオプションにおけるトレンドラインとは？
トレンドラインとは「トレンドの流れに対して引くライン」のことです。
ポイントはそれぞれ高値と安値にラインを引くことです。
上昇トレンド：トレンドの安値同士をラインで結ぶ（画像赤ライン）
下落トレンド：トレンドの高値同士をラインで結ぶ（画像青ライン）
トレンドラインを利用することでいつまでトレンドが続くか、トレンドがいつ転換するかを予測することが出来るんです。
そもそもトレンド相場とは？
トレンドラインについて学ぶうえでそもそもトレンド相場の定義をおさらいしておきましょう。
トレンド相場だと明確に定義するためには「高値と安値が切り上がっているもしくは切り下がっている」ことを確認する必要があります。
上昇トレンド：高値・安値が切り上がっている
下落トレンド：高値・安値が切り下がっている
上昇トレンドの場合は以下のチャートのように高値・安値共に切り上がっていきます。
一方で下落トレンドの場合は以下のチャートのように高値・安値共に切り下がっていきます。
トレンド相場かどうかを確認する際はまず「高値・安値を切り上げもしくは切り下げているか」という目線で考えるようにしてください。
トレンド相場の定義を覚えると、いつトレンドが終わったかも判断ができるようになります。
結論を言うと、トレンド相場が終わったと判断できるというのは上記で解説したトレンドの定義が崩れた場合です。
高値・安値が更新されなかったタイミング
トレンド相場では高値・安値が更新されていくことでトレンド相場と判断することができるので、逆に更新が止まってしまうとトレンド相場が終わったと判断することができます。
なお、トレンド相場については以下の記事で詳しく解説していますので、併せて読んでおいてください。
トレンドラインを使う理由
上記で解説したトレンド相場の定義を考えればなぜトレンドラインを使う必要があるのかお分かり頂けると思います。
トレンドラインはそれぞれ安値・高値を結ぶラインなので、トレンド相場の定義である切り上げ・切り下げが起きているのか、高値・安値が更新されなかったのかを一目で見て分かるんです。
つまり、以下の2つの要素を見極めることができます。
- トレンドが継続しているのか？
- トレンドが終了してトレンド転換が起きているのか？
相場の流れを読むうえで非常に重要なこの2つを理解することが出来るので、ライントレードは非常に重要だというわけです。
なお、トレンド相場を用いて相場の流れを読むという観点においてはダウ理論も重要になりますので、併せて参考にしてください。
バイナリーオプションでトレンドラインを使って分かること
次にトレンドラインを使って分かる「トレンドの継続」と「トレンドの転換」について詳しく解説していきます。
トレンドラインを使って分かるトレンドの継続
トレンドラインにタッチして反発していく（トレンドが継続していく）ポイントは「押し目買い・戻り売り」と呼ばれるポイントであり、非常に有効なエントリーポイントになります。
トレンド相場だといっても常に上昇・下落を続けるわけではなく、上がったり、下がったりを繰り返しながら一方向に進んでいきます。
その特性を生かして、一度上がったり、下がったりしたタイミングで順張りエントリーを仕掛けていくことでタイミングが取りやすいというわけです。
押し目買い・戻り売りの手法を使っているという方はトレンドラインを利用することでより精度の高いエントリーをすることが出来るでしょう。
トレンドラインを使って分かるトレンドの転換
トレンドラインを引くことで相場の全体像を理解してトレンドが終わるタイミング（トレンドが転換するタイミング）を理解することができます。
まず上記①のタイミングでトレンドラインを割ってきたことでトレンドが転換するかもしれないという考え方を持つことが出来ます。
次にそのまま価格が下落すれば②のタイミングで押し安値を突破することでトレンドは終了、トレンドが転換すると考えていくことが出来ます。
なお、この考え方に後ろにある相場を動かしているFXトレーダーの考えは以下の通りです。
◆FXトレーダーの考え方
上昇トレンドの初期で買いポジションを持ったトレーダー達がトレンドラインをブレイクしたので売りで決済を行い利確をおこなう
利確をおこなうということは売りが一斉に入るということであり、そのままトレンドは転換に向かいます。
途中でこのまま下落するだろうと考えたトレーダー達の新規の売りも入ってくるので加速度的にトレンドは終焉に向かうというわけです。
このようにトレンドラインを使えば相場がどのように推移していくかを相場全体の観点から理解することが出来ます。
バイナリーオプションにおけるトレンドラインの引き方
それでは次にトレンドラインの引き方について解説します。
基本的なルールは冒頭でお伝えした通り、以下になります。
上昇トレンド：トレンドの安値同士をラインで結ぶ（画像赤ライン）
下落トレンド：トレンドの高値同士をラインで結ぶ（画像青ライン）
これに加えて以下のポイントも意識していきましょう。
上昇トレンド：トレンドの高値が更新していることを確認する
下落トレンド：トレンドの安値が更新していることを確認する
高値を切り上げていない、安値を切り下げていない場合はそもそもトレンドではなくレンジ相場の一環と考えるので、トレンドラインを引くことはできません。
切り上げた高値、切り下げた安値の起点となった安値、高値を繋ぐようにしましょう。
トレンドラインはヒゲと実体どちらに引くべきか？
ライントレードの話になると必ず議論として上がるのが「ローソク足と実体のどちらにラインを引くべきか？」ということです。
この議論についての僕の見解は「どちらでも良い」です。
そもそも世界中のトレーダーはヒゲにラインを引いている人もいれば実体を引いている人もいます。
それはあくまでライントレードの目的は「意識されているポイントを把握すること」だからです。
過去の相場を正しく分析してラインを引けていれば「ライン付近に来た時に意識できる」という感覚が重要であり、意識出来ているのであればヒゲか実体どちらにラインを引くかはあまり重要ではありません。
MT4でのトレンドラインの引き方
実際にトレンドラインをMT4で引く方法を解説していきます。
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STEP1トレンドラインの挿入
MT4上部のメニューバーの「/」をクリックします。
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STEP2チャート上に挿入
「/」をタッチした後はチャート上でラインを引きたい箇所で画面上をタッチします。
するとラインがチャート上に挿入されます。
一度引いたトレンドラインを動かしたい場合はトレンドライン上でダブルクリックをしてください。
選択されたラインはトレンドラインの端の形状が変わりますので、その状態であれば任意の位置に移動することができます。
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STEP3ラインの色や太さを変える
MT4ではラインの色や太さを変えることができます。
上記で解説したようにラインをダブルクリックして選択されている状態で右クリックを押してください。
上記の画面が出たら「Trendline プロパティ」という箇所をクリックしてください。
すると以下のような画面が出るので任意の色や太さに設定することができます。
より意識されるポイントにトレンドラインを引くコツ5選
ここまででトレンドラインの基礎やトレンドラインの引き方は理解できたと思います。
次にトレンドラインをより意識されるポイントに引くためのコツ5選を解説します。
反発する回数が多いポイントにトレンドラインを引く
トレンドラインでは同じポイントで反発していればしているほど信頼性が高くなります。
目安としては「2回以上」反発しているポイントであれば信頼度が高いと考えることが出来るでしょう。
トレンドラインの役割転換（レジサポ転換）を利用する
水平線を利用したライントレードにおいて「レジサポ転換」という考え方があります。
レジスタンスラインで機能していたライン：サポートラインへ転換
サポートラインで機能していたライン：レジスタンスラインへ転換
このレジサポ転換の考え方はトレンドラインでも活用することが出来るんです。
Aの上昇トレンドライン（サポートライン）をブレイクした後、レジスタンスラインになり、下落トレンドラインであるBへの転換がおこなわれています。
このように転換のタイミングでレジサポ転換を確認できると非常に強力なトレンドラインとして引くことが出来ます。
上位足とトレンドラインの流れが揃っている
為替相場において見ている時間軸により価格の流れは異なります。
以下の画像のように長期足の大きな流れの中に細かに短期足の流れがあるというイメージです。
そのため、短期足だけ見ていると短期足で見ていたチャートが下落トレンドを示していた場合に長期足で見た場合は実は上昇トレンドだったということが起こえます。
これらのことを考えた際にトレンドラインの方向性が短期足と上位足で揃っているタイミング（5分足も上昇、1時間足も上昇など）の方が信頼性が高いというわけです。
このように複数の時間足から相場の流れを読み解く手法は「MTF分析」と呼ばれ非常に重要な考え方になりますので、ぜひ意識してみてください。
トレンドラインの角度が急すぎず緩やかすぎない
トレンドでは角度が急であればあるほど勢いが強いとされていますが、トレンドの勢いが強い場合はトレンド転換の際のブレイクする力も非常に大きくなります。
そのため、トレンドラインが効きづらくなりますので注意してください。
おおよそ目安は45度±10度程度の角度のトレンドであればラインは効きやすいでしょう。
トレンドが目指している終着点がはっきりとしている
FXのトレーダーは自分の意志で利確のタイミングを決めるため、必ず利確の目標を決めて取引をしています。
そのため、トレンドにおいても目指す利確のポイントがある方がトレンドラインの信頼性が高くなるんです。
最高値、最安値など意識されるポイントが付近にないか確認してみてください。
トレンドラインと同時に活用されるチャネルラインとは？
トレンドラインと同時に使われるラインに「チャネルライン」と呼ばれるものがあります。
チャネルラインは上昇トレンドの場合はトレンドラインの安値と平行かつ高値同士、下落トレンドのトレンドラインの高値と平行かつ安値同士を結んだラインのことです。
トレンドラインと平行にラインを引くので、トレンドの値幅を判断するために役立ちます。
上記の画像で言えば、チャネルライン付近で価格が下落していることがわかります。
チャネルラインを引けていれば価格がどこまで伸びていくか判断ができるので、このチャートを見たときに「このタイミングで価格が一時的に下落するかもしれない」という意識を持つことができるというわけですね。
そのような意識を持っていればトレンド相場に沿って順張りをしていた場合もこのタイミングでやめることができますし、ラインタッチで逆張りといった戦略をとることも可能です。
チャネルラインにタッチした逆張りは相場の流れに反することになるためリスクを伴いますので注意してください。
チャネルラインを利用すれば、「トレンドにおける値幅」を判断することができるため、どこまでトレンドが継続するか判断をしやすくなります。
チャネルラインを引く目的はトレンドの値幅を判断してトレンドラインと反対側の抵抗帯を見極めることにあります。
トレンドラインと反対側の抵抗帯を確認することで
- そろそろトレンドの勢いが落ち着いて反発するだろう
- この抵抗帯を抜けた場合はさらに大きく価格を伸ばすだろう
と考えることができます。
まとめ
今回はバイナリーオプションで活用できるトレンドラインについて解説しました。
トレンドラインを使うことでトレンドの継続、転換など相場の全体像を把握することが出来ますのでぜひ意識して活用してみてください。
なお、トレンドラインのような相場知識を学びたいという方は僕が執筆した「世界一わかりやすいバイナリーオプション入門書」を読むことをおすすめします。
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