- CCIの使い方がわかる
- CCIのメリット・デメリットがわかる
- CCIを使った手法が学べる
バイナリートレーダーの武田雄太です。
バイナリーオプションの世界で特に人気のあるインジケーターの1つに「CCI」というものがあります。
今回の記事ではそんなCCIについて「そもそもCCIとは?」という基本的な解説から「CCIの使い方」はもちろん、僕が考案したCCIの手法まで解説します。
特にCCIは初心者でも使いやすいインジケーターだと言われているので、バイナリーオプションをやるのであれば使い方を知っておいて損はありません。
ぜひ学んで実践してください。
なお、この記事の理解を深めるために僕が執筆した「世界一わかりやすいバイナリーオプション入門書」も合わせて読むことをおすすめしています。(今なら下のボタンから無料でプレゼントしています。)
バイナリーオプションにおけるCCIとは?
CCIは「Commodity Channel Index」を略したもので日本語訳すると「商品チャンネル指数」という意味です。
CCIはオシレーター系のインジケーターで今の相場が買われすぎているか、売られすぎているか(過熱感)を示します。
RSIをはじめとしたオシレーター系のインジケーターは基本的に0%〜100%の間で数値が表示されますが、CCIには上限と下限がなく-100未満になったり100以上になることがあるのが特徴的です。
天井と底がないからこそ、単体で利用するのは危険です。(騙しにあいやすくなります。)
CCIは他のインジケーターと組み合わせて利用することで初めて真価を発揮するんです。
バイナリーオプションにおけるCCIの計算式
インジケーターが何を示しているのか?ということを理解して利用するのはインジケーターを使いこなすうえで非常に重要なことですが、そのためには「インジケーターの計算式」を知っておく必要があります。
計算式そのものを覚えておく必要はありませんが、インジケーター自体が何を示しているのかということを計算式から理解しておきましょう。
CCIの計算式は以下の通りです。
CCI=(TPーMA)÷(0.015×MD)
◇補足
- TP(基準値)=(高値+安値+終値)÷3
- MA(基準値の単純移動平均)=TPの◯本分の単純移動平均
(◯はパラメーターです。MT4標準の14が使われるケースが多いです。) - MD(平均偏差)=過去N本分のTP−MAの平均
CCIは簡単にいうと「単純移動平均線が過去の平均値とどの程度離れているか」を示しており、移動平均線より現在の価格が高ければCCIがプラスになり、低ければマイナスになるんです。
移動平均線は過去相場価格の平均を出しているものなので、その数値から離れれば離れるほど移動平均線の価格に戻りやすくなります。
つまりCCIが100、-100に達した場合はそれだけ移動平均線から乖離しているためそろそろ戻ってくるだろうと考えることができます。
バイナリーオプションにおけるCCIの使い方の基本
CCIはバイナリーオプションにおいて逆張りと順張りの両方で利用することができます。
CCIを使った逆張り
CCIを使った逆張りの方法は以下の画像のように、買われすぎ売られすぎゾーンに入った場合に逆張りを仕掛けるというものです。
Highエントリー
売られすぎゾーンに入った場合に今の相場が買われすぎで反発すると考えエントリー
Lowエントリー
買われすぎゾーンに入った場合に今の相場が売られすぎで反発すると考えエントリー
CCIを使った順張り
CCIを使った逆張りの方法は以下の画像のように、買われすぎ売られすぎゾーンに入った場合にさらに価格が伸びると考えて順張りを仕掛けるというものです。
Highエントリー
買われすぎゾーンに入った場合に100を超えるほど(移動平均線から乖離するほど)の大きな値動きであればさらに価格が伸びるだろうと考えエントリー
Lowエントリー
売られすぎゾーンに入った場合に100を超えるほど(移動平均線から乖離するほど)の大きな値動きであればさらに価格が伸びるだろうと考えエントリー
バイナリーオプションにおけるCCIのメリット
数あるオシレーター系インジケーターの中でCCIを利用するメリットについて解説します。
- 逆張りだけでなく順張りでも使える
- 反応が早く転換を察知しやすい
CCIは逆張りだけでなく順張りでも使える
オシレーター系のインジケーターといえば逆張りで利用するというイメージを持っている人も多いかと思いますが、先ほど紹介したようにCCIは順張りでも利用することができます。
1つのインジケーターを利用して順張り、逆張りのどちらも対応できるのでそれだけでエントリーチャンスが増えるんです。
バイナリーオプションにおいてエントリーチャンスが増えるということはそれだけ勝てるチャンスが増えるということですので、順張りと逆張りどちらでも利用できるのは大きなメリットだと言えます。
CCIは反応が早く転換を察知しやすい
CCIは他のオシレーター系インジケーターに比べて「反応が早い」というメリットがあります。
反応が早いことにより、相場の転換をいち早く捉えることができます。
逆張りの場合:相場が転換して反発する場合にいち早く反応できる
順張りの場合:相場が伸びきる前(ここから伸びる)場面で反応できる
バイナリーオプションにおけるCCIのデメリット
メリットだらけに感じるCCIですが、当然デメリットも存在します。
- 騙しにあいやすい
- CCI単独では根拠として弱い
CCIは騙しにあいやすい
メリットで紹介した「反応が早い」というのは裏を返せば騙しにあいやすいということです。
※騙しが何か分からないという方は以下の記事を参考にしてください。
また、CCIには上限と下限がないので±100を基準にしていても±200などさらに数値が伸びてしまう場合もあります。
一見CCIを見ていると反発しそうに見えても実際には予測通り反発せず負けてしまうということも起こり得るんです。
CCI単独では根拠として弱い
先ほど解説したようにCCIはその反応の速さと上限、下限がないという特性から騙しにあいやすいため、CCI単独でエントリーをするのは危険です。
CCIは単独で使うよりその反応の早さで他のインジケーターを補助するという形で利用することで真価を発揮すると言えるでしょう。
【応用編】CCIを利用したバイナリーオプション攻略法
ここまででCCIについて基本的な部分は理解できたと思います。
では実際CCIをどのように使っていけば良いか、ここからは僕が考案したCCIを使った手法を紹介し解説していきます。
CCIとRSIを利用した逆張り攻略法
取引条件は以下の通りです。
◇取引条件
- 通貨ペア:指定なし
- エントリースタイル:順張り
- 時間足:5分足
- 取引時間:5分取引
- 使用するインジケーター:CCI、RSI
この手法は逆張りに使われるRSIに対してCCIを補助として加えることで根拠をより高めようというものです。
◇インジケーターの設定
- RSI
期間:14(パラメーター)
※その他はデフォルト
- CCI
期間:14(パラメーター)
※その他はデフォルト
手法のやり方ですが、以下の2ステップです。
◇手法のやり方
①CCIがー100(+100)以上、RSIが30(70)以上
②CCIがー100(+100)、RSIが30(70)を下から上(上から下)に抜けた
→次の足でHigh(Low)
買われすぎ、売られすぎを示すオシレーター系が綺麗に反発のタイミングを示したタイミングでエントリーをするので根拠が強くなります。
特にRSIはCCIと組み合わせるうえで相性が良いインジケーターだと言えるでしょう。
CCIとストキャスティクスを使った順張り攻略法
取引条件は以下の通りです。
◇取引条件
- 通貨ペア:指定なし
- エントリースタイル:順張り
- 時間足:5分足
- 取引時間:5分取引
- 使用するインジケーター:CCI、ストキャスティクス
この手法は同じオシレーター系インジケーターであるストキャスティクスを利用して相場が伸びていくタイミングを見極めていく手法です。
◇インジケーターの設定
- CCI
期間:7(パラメーター)
※その他はデフォルト
- ストキャスティクス
%K期間:5
%D期間:3
スローイング:1
※その他はデフォルト
手法のやり方ですが、以下の2ステップです。
◇手法のやり方
①ストキャスティクスのシグナル線がメイン線より下(上)
②CCIが+100(-100)を上抜け(下抜け)
→High(Low)
※ピンクの○がエントリーで勝ったポイント、黄色い○が負けたポイント、青い○がCCIが±100を超えたポイントです。
ストキャスティクスでシグナル線がメイン線を上回る(下回る)時は価格が伸びていこうとしている時です。
その際に反応が早いCCIが±100を超えていた場合、これから価格が伸びていく初動の局面だということがわかるのでエントリーのチャンスとしては最適になります。
そして、さらにこの手法は根拠を付け足すことでより精度を上げることが可能です。
シグナル線・メイン線ともに-80,-20を超えている
MT4でCCIを挿入してバイナリーオプションで使う方法
ここまでこの記事を読んでCCIを使ってみたいと思った方のためにMT4でCCIを挿入する方法を解説します。
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STEP1インジケーターの挿入
「挿入」→「インディケータ」→「オシレーター」→「Commodity Channel Index」をクリック。
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STEP2パラメーター入力
パラメーターを入力します。
※一般的には期間14を利用することが多いです。
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STEP3レベル表示
初期設定では+100、-100にラインが引かれています。
ラインを追加したい場合は、「追加」→「ラインの数値を入力」でラインを追加することができます。
最後にOKを押せばCCIを挿入することができます。
武田雄太個人的には0のラインを追加することが多いです。0を抜けた時点で価格が伸びる初動と考え順張りを仕掛けることができるようになります。
まとめ
今回はバイナリーオプションで特に人気のあるインジケーターである「CCI」について解説しました。
CCIは初心者にとって使いやすいインジケーターですので、どのインジケーターを使おうか迷っているという人はぜひ利用してみてください。
順張り・逆張りどちらにも利用できるので、様々なインジケーターや根拠を重ねることで手法の幅を広げることができます。
なお、この記事の理解を深めるために僕が執筆した「世界一わかりやすいバイナリーオプション入門書」も合わせて読むことをおすすめしています。(今なら下のボタンから無料でプレゼントしています。)