- バイナリーオプションの平均足がわかる
- ローソク足と平均足の計算方法の違いがわかる
- 平均足を使った攻略法が分かる
バイナリートレーダーの武田雄太です。
バイナリーオプションと言えばローソク足というイメージがあるかもしれませんが、実はローソク足と同じくらい使えるチャートの表示方法として「平均足」という表示方法があります。
平均足はローソク足に比べればマイナーですが、一方でトレンドの流れが分かりやすいというメリットがあり、使いこなせば非常に強力な武器になります。
そこで、今回はバイナリーオプションの平均足について基本的な見方から設定方法、平均足を使った攻略法まで詳しく解説します。
この記事を読めば、バイナリーオプションの平均足を使ったトレードに対する疑問を解決することが出来るでしょう。
なお、この記事の理解を深めるために僕が執筆した「世界一わかりやすいバイナリーオプション入門書」も合わせて読むことをおすすめしています。(今なら下のボタンから無料でプレゼントしています。)
バイナリーオプションの平均足とは?
平均足とは、チャート上に表示される一定期間内(例えば5分間)の価格の平均値を表したグラフです。
ローソク足に対してトレンドを捉えることを目的に修正が加えられたインジケーターで、日本で生まれたインジケーターながら海外でも人気があります。
バイナリーオプションにおける平均足とローソク足の違い
平均足はローソク足よりも陽線と陰線が連続しやすくなります。
チャートの流れ自体は同じですが、ローソク足が陽線・陰線が入り乱れているのに対して平均足では陽線と陰線が連続しています。
ローソク足は価格の変動幅を反映している指標ですが、平均足では変動幅の平均値を反映していることがこのような差を生んでいます。
ローソク足と平均足の計算方法の違いとは?
平均足について学ぶうえでローソク足と平均足の計算方法の違いを理解しておきましょう。
ローソク足の計算方法
ローソク足は以下の計算方法で表示されています。
チャートの値動きをローソク足に落とし込むと以下のようになります。
ローソク足について詳しくは以下の記事で解説していますので、併せて読んでみてください。
平均足の計算方法
平均足の計算方法は以下の手順でおこなわれます。
1. 最初に、指定された期間内の個別のローソク足の始値と終値を合計し、2で割ります。
2. 次に始値と終値の平均値を求めます。これが平均足の値となります。
3. 1と2の手順を繰り返し、期間内の全てのローソク足に適用します。
4. 最後に、期間内のすべての平均足の値を合計し、その総数で割ります。これが最終的な平均足の値となります。
簡単に言えば、平均足では始値と終値に平均値を考慮して計算し、細かいノイズのような値動きを省いているというわけです。
また、平均値を利用しているのでローソク足と比較すると前足との差が小さくなり、陽線・陰線が連続しやすくなります。
バイナリーオプションでの平均足の基本的な見方
バイナリーオプション取引において、平均足は重要な役割を果たします。
ここからは平均足の見方を解説します。
- 陽線・陰線の連続でトレンドを判断する
- 実体の長さからトレンドの強さを判断する
- ヒゲでトレンドの方向を判断する
- 下ヒゲ、上ヒゲでトレンド転換を判断する
陽線・陰線の連続でトレンドを判断する
陽線・陰線が連続しているタイミングはトレンドが発生していると判断出来ます。
そのため、陽線・陰線が連続しているタイミングでは相場の勢いがあると判断して順張りでエントリーをしていきましょう。
また、陽線・陰線が連続しているタイミングで反転したタイミングは、トレンド転換のタイミングと判断することも出来ます。
平均足が切り替わるタイミングで全て反転するわけではありませんが、陽線・陰線が連続しやすい以上、1つの指標として役に立つでしょう。
実体の長さからトレンドの強さを判断する
平均足ではローソク足と同じく実体の長さでトレンドの強さが判断出来ます。
前の足より実体が長い:相場の勢いが増している
前の足より実体が短い:トレンド転換が迫っている
実体が長くなればなるほど勢いが強くなっていると考えることが出来ますし、一方で実体が小さくなっている状態は「コマ足」と呼び、反転の要素として考えておきましょう。
ヒゲでトレンドの方向を判断する
ローソク足では下ヒゲが出ると上昇転換、上ヒゲが出ると下落転換と考えます。
一方で平均足においては上ヒゲは上昇トレンド、下ヒゲは下落トレンドとして判断するんです。
上ヒゲ+陽線:上昇トレンド示唆
下ヒゲ+陰線:下落トレンド示唆
なお、両側にヒゲが出るケースもありますが、その場合は長いヒゲの方向にトレンドが形成されやすいので覚えておきましょう。
下ヒゲ、上ヒゲでトレンド転換を判断する
上昇トレンドの場合は上ヒゲ+陽線、下落トレンドの場合は下ヒゲ+陰線ということは逆の状態が起きればトレンド転換が起きるということです。
下ヒゲ+陽線:下落トレンドへの転換示唆
上ヒゲ+陰線:上昇トレンドへの転換示唆
平均足を使うことで現在のトレンドだけでなく、今後どのような値動きをするのかも分かりやすくなります。
バイナリーオプションで平均足を使うためのMT4設定方法
平均足はあくまでインジケーターですので、「挿入」→「インディケータ」→「カスタム」→「heikin ashi」で挿入します。
なお、基本的なMT4の使い方が分からないという方は以下の記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。
ローソク足と平均足が被って見にくい場合の解決法
平均足は挿入した状態だとローソク足と被ってしまうので見にくくなります。
上記のような状態を解決するためには「チャート」→「プロパティ」からラインチャートをNoneにしましょう。
次にローソク足の表示をラインチャートにすれば平均足だけ表示をすることが出来ます。
ローソク足を消すためには様々な方法がありますが、今回紹介した方法がローソク足を表示したい時はローソク足を選択すれば表示出来ますし、平均足だけを見たい場合はラインチャートを選択すれば良いのでおすすめです。
バイナリーオプションで平均足を使った攻略法
次に平均足を使った攻略法を解説します。
今回の手法は順張りになりますので、一目均衡表を併せて利用した手法を紹介します。
取引条件は以下の通りです。
◇取引条件
- エントリースタイル:順張り
- 使用するインジケーター:一目均衡表・平均足
- 時間足:1分足を見て5分取引でエントリー
次に一目均衡表の設定値を見ていきましょう。
◇インジケーターの設定
- 一目均衡表
転換線線:20
基準線:50
先行スパンB:200
手法のやり方ですが、以下の2ステップです。
◇手法のやり方
【Highエントリー】
①雲を下から上へ抜けた
②雲にかからない陽線が出た
→次足の頭から5分取引でエントリー
【Lowエントリー】
①雲を上から下へ抜けた
②雲にかからない陰線が出た
→次足の頭から5分取引でエントリー
※時間足は1分足を見る
平均足の陽線・陰線が連続する特性を活かして大きく動くタイミングでエントリーを仕掛けていく手法です。
手法について詳しく動画で見たいという方は以下の動画をぜひご覧ください。
なお、一目均衡表の使い方が分からないという方は以下の記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
まとめ
今回の記事では、バイナリーオプションの平均足について解説しました。
平均足は過去の価格データをもとに算出されるため、相場の傾向を把握するのに役立ちます。
ローソク足ではうまく相場の流れを読めないという方はぜひ利用してみてください。
なお、今回の記事で解説したようなバイナリーオプションの知識を詳しく学びたいのであれば僕の執筆した「世界一わかりやすいバイナリーオプション入門書」がおすすめです。
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